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荘内日報社

地元役者 迫真の演技に拍手

 鶴岡市温海地域の戸沢地区に伝承されている「戸沢花胡蝶歌舞伎」の公演が16日、地元の戸沢自治公民館で行われた。地元住民ほか市内の児童館に通う小学生も観劇に訪れ、約70人の観客が地元役者の2時間にも及ぶ熱演に見入った。

 毎年8月16日に開催されており、お盆に先祖の霊を慰める「供養歌舞伎」とも呼ばれている。起源は定かでないが、隣接する山五十川地区の山五十川歌舞伎(県指定無形民俗文化財)とほぼ同じ約300年の歴史があるとされ、代々、地元住民の手によって伝えられてきた。現在は地元自治会などでつくられる実行委員会(伊藤彦市委員長)が主催している。役者は地元住民で構成され、本番に向け例年6月ごろから、週3回の稽古を積んでいる。若い世代や子どもなど限られた人数でできる芝居を考え毎年、演目と配役を決めている。

 今年は人形浄瑠璃としても知られている「義経千本桜 二段目 渡海屋・大物の浦 知盛討死の場」を演目に、10歳から56歳までの15人が出演。巨大ないかりを体に巻き付け海へ身を投げる知盛最期の白熱したシーンでは、多くの観客が拍手を送った。

 伊藤実行委員長は「伝統ある歌舞伎を通してこれからも地域や世代交流の場になってほしい」と話した。

長丁場に及ぶ白熱した演技を見せた戸沢花胡蝶歌舞伎

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