脱皮のタカアシガニ展示 エビとカニの水族館

脱皮するタカアシガニ。エビとカニの水族館では初めて成功した(すさみ町江住で)
和歌山県すさみ町江住の町立エビとカニの水族館で4日、世界最大のカニ「タカアシガニ」が脱皮に成功した。同館では初めての成功で、しばらく抜け殻と一緒に展示する。
脱皮したタカアシガニは甲長約15センチ。エントランス正面の3メートル水槽で飼育されている4匹のうち、最も小さい個体。静岡県の駿河湾沖で漁獲されて昨年4月にやって来た。
4日午前8時ごろ、出勤したスタッフが脱皮し始めているのに気付き、他の個体と隔離した。徐々に殻を脱いでいったが、午後4時ごろ、脚の最後の1本が引っかかり、動かなくなったため、スタッフが手伝ってようやく脱皮を終えた。脱皮の模様もすべて記録した。脚の長さは脱皮前と比べて10センチほど伸びて約80センチになったという。
平井厚志館長は「水槽の中ではなかなか脱皮に成功しない。長時間頑張ったタカアシガニを一度見に来てほしい」と呼び掛けている。
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タカアシガニは紀南地方でもおなじみのカニ。春の産卵期になると浅い所までやって来て、ヒラメの刺し網などに掛かって水揚げされる。最大では脚を伸ばすと3メートル以上になる。
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