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宇部日報社

大殿地区の春告げる「ひなさんぽ」

3世代のひな人形が並ぶ店内(部坂呉服店で)

 やまぐち大殿ひなさんぽが、山口市大殿大路周辺で開かれている。昔ながらの町屋やカフェ、公共施設など18カ所に、住民らが約30組のひな人形を展示。華やかな段飾りや平飾りのおひなさまが、来場者の目を楽しませている。大路ロビー主催。10日まで。  それぞれの家庭で受け継がれてきた、年代も素材もさまざまなひな人形を楽しめるのが魅力。部坂呉服店では、3世代がそれぞれ愛用してきた昭和や平成のひな人形を展示している。珍しい御殿付きや、本格的な七段飾りもある。  地元の主婦たちが、十朋亭にひな人形を持ち寄って飾ったのが始まり。2012年から現在の形となり、毎年訪れる人もいるという。  大路ロビーのスタッフ、河野智さんは「地域には個性的な店や十朋亭などの歴史施設もある。おひなさまをきっかけに知ってもらえれば」と話した。  3日午前11時からは、町歩きとともにイベントも楽しめる「ひなさんぽDay」を開催。地元のファッションデザイナーによる着物をアレンジした洋服のショーや、ジャグリングのパフォーマンス、バイオリンとたて琴のミニコンサートがある。

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