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裁判員「いい経験」「不安」 法曹3者と意見交換 釧路

 裁判員経験者と法曹3者による意見交換会が27日、釧路地方裁判所(本多知成所長)で開かれた。5月に施行10周年を迎える裁判員制度について率直に意見を交わし、経験者からは、自分が選ばれたことに驚きながらも「いい経験だった」などの声が聞かれた。

裁判員制度について意見を交わした経験者と司法関係者(釧路新聞社代表撮影)

 意見交換会は裁判員や補充裁判員の経験者から感想や意見を出してもらい、今後の運用に向けた改善点などを探ることが狙い。この日は裁判員を経験した30~60代の男女4人(うち十勝管内在住者2人)と釧路地裁の小林謙介統括判事、釧路地検の中川知三次席検事、釧路弁護士会の荒井剛会長が参加。同地裁の秋田智子判事補を司会に、座談会形式で進められた。

 経験者の全員が裁判員制度について「認識はしていたが、まさか自分が選ばれるなんて」と話し、釧路市の女性は「裁判に参加することに興味はあった。裁判所に対して堅いイメージがあったが、実際に来ると市役所などと大して変わらなかった」と印象の変化を語った。

 裁判員に選任されると一定期間、拘束されるため、勤務先への影響も考えられる。釧路市の男性は「当時抱えていた仕事は同僚に頼むしかなかった。上司も『呼ばれたなら仕方ない』と理解を示してくれた」としながらも、「裁判が終わってからは残務整理に苦労した」と振り返った。

 帯広市内で女性6人に性的暴行を加えるなどした男に、懲役23年の実刑判決を言い渡した裁判で裁判員を務めた同市の女性は「本当にこの刑で良かったのかと今でも思うことがある」と語り、裁判が終わって1週間ほど眠れないことがあったという。「狭い町だから、被告人とどこかでつながってしまうのではという不安もある。同じ地域の人を選ぶのは良くないのでは」と語った。

 制度施行からの10年間を振り返り、中川次席検事は「捜査や公判のやり方も変化している。模索しながら現在の形になっているが、より充実した制度になるよう皆さんの声を生かしたい」と述べた。

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