大鍋で作るぼたん汁の振る舞いを待つ行列（２日、田辺市秋津川で）

　和歌山県田辺市秋津川の道の駅「紀州備長炭記念公園」で２日、「山まつり」があり、物産市や備長炭の窯出し体験など、多くの来場者でにぎわった。備長炭での焼き鳥やぼたん汁には行列ができた。
　旧暦の１１月７日は、古くから山の恵みに感謝する日だった。「山まつり」はこの時期に合わせ、秋津川振興会が毎年開催している。
　備長炭による焼き鳥は、午前９時半の販売開始から正午を過ぎても行列ができる人気ぶり。炭焼き茶がゆと野菜がたっぷり入ったぼたん汁も無料配布が始まる２０分前から行列ができた。
　農産物の販売のほか、地元有志のバンド演奏や炭琴のミニコンサートなどがあり、会場は終日にぎわった。
　備長炭の窯出しを体験した田辺第三小学校３年生の庄司美優さん（９）は「学校の社会見学で施設を訪れて炭焼きに興味を持った。炭は熱くて、とても大変な作業だと思った」と笑顔を見せた。