バスロケーションシステム導入
酒田市は10日、携帯電話などを通じて市福祉乗合バス「るんるんバス」の運行状況を知ることができる「バスロケーションシステム」を、今年10月1日から導入すると発表した。
高齢化などに伴い列車やバスなど公共交通の重要性が増す中、同市では2016年7月に策定した市地域公共交通網形成計画に基づき20年度までに市全体のバス路線を再編する作業を進めている。今回は、その作業の中で出てきた利用者の声を受け、バスの利便性を高める一環で導入する。
導入するのは、るんるんバスの▽市内循環右回り線▽同左回り線▽酒田駅大学線▽古湊砂越駅線▽酒田駅かんぽ線―の全5路線。バスに載せたスマートフォンのGPS(衛星利用測位システム)機能で走行位置などの情報が発信され、バス利用者は自分のスマホなどを使い、運行状況を知ることができる。
使い方は、スマホやフィーチャーフォン(従来型のいわゆるガラケーで、インターネット接続機能があるもの)、パソコン、タブレット端末で、公共交通施策の支援などを手掛ける「ケー・シー・エス」(本社・東京都)が運営している専用サイトにアクセスする。
そして、5路線の中から知りたい路線、乗るバス停、降りるバス停を順に選ぶと、今後のバスの到着予定時刻や、運行状況(『〇分遅れで8つ前のバス停を出た』など)の情報が表示される。地図でバスの現在地も分かる。 システムの導入経費は、ケー・シー・エスへの業務委託料で、本年度分は135万円、来年度以降は月3万6000円を見込んでいる。県内で同システムは山形交通(本社・山形市)が既に導入しているが、自治体が運行するバスとしては酒田市が初という。

タブレット端末とモニターを使い、バスロケーションシステムのデモを行う丸山市長=10日、市役所で
丸山至市長は10日の定例記者会見で、自らタブレット端末とモニター画面を使って使い方をデモンストレーションし、「現状ではバスがどこを走っているか分からず、どのぐらい待つかも分からないが、そうした不安が解消され、観光客もバスをより使いやすくなる。運用状況を見て、他の路線に導入することも検討したい」と話した。 詳細は専用サイト=http://subtour-z.com/sakata/=へ。既に試験的に公開している。
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