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次年度、三遺跡調査へ 水中遺跡の全容解明図る

屋良部沖で見つかった琉球王国時代のつぼ。このような遺産が石西礁湖内に点在するとみられている(県埋蔵文化財センター提供)

 竹富町は次年度、石西礁湖の水中遺跡を含めた町内三つの遺跡調査を開始する。水中遺跡は文化庁が「調査と保護の必要がある」と明言するなど歴史的価値が見込まれており、町は多数点在するとみられる同遺跡の全容解明を図る。14日の上盛政秀氏の一般質問で分かった。

 石西礁湖のほか、現在開発が計画されている西表祖納の上村遺跡、竹富島北部の新里村遺跡の2カ所で測量調査を実施する。次年度分の調査費は2038万円で国の補助を活用予定。

 教育委員会社会文化課によると、八重山近海では中世から近世にかけ海上交易が頻繁に行われており、当時のものと思われる陶磁器やいかり、船体が広範囲で確認されている。2017年に県がまとめた竹富島沖合の調査結果では陶磁器が広範囲に分布していることが分かっているが、未報告の地点が多いため範囲、地点ともに増える可能性があるという。

 上村遺跡は祖納半島の中央にある集落遺跡で、県埋蔵文化財センターの調査で14~18世紀の活動痕跡が得られている。新里村遺跡は12~14世紀までさかのぼる集落遺跡で貿易陶磁や土着の土器、キリル文字とラテン語表記の木簡などが確認されている。

 調査本格化に向け同課は今年度、文化財専門員1人を配置。次年度も会計年度職員1人を増員して調査に取り組む。

 登野盛恒雄課長は「水中遺跡は全国的に事例報告が限られており、町の調査事例が貴重なものになる」と期待感を示し「全容を明らかにして町の目玉として活用していきたい」と述べた。

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