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紀伊民報社

和歌山県産出モササウルスは新種 「ワカヤマソウリュウ」と命名

「メガプテリギウス・ワカヤマエンシス」として新属・新種記載されたモササウルス類(13日、和歌山県海南市の県立自然博物館で)

 和歌山県海南市の県立自然博物館などは13日、有田川町で2006年に発見されたモササウルス類が新属・新種として世界的学術誌に記載されたと発表した。新属の発見はアジアでは初めて。これを機に通称「ワカヤマソウリュウ」と名付けた。背びれがある可能性や前びれと後びれが頭部より大きいことを世界で初めて示すなど、従来の種と大きく異なる特徴が分かったという。

 これまでモササウルス類は世界で約40属80種見つかっており、日本では5種となった。このうち北海道で4種見つかっていたが、本州では初めてだった。
 このモササウルス類の化石は北九州市立自然史・歴史博物館学芸員の御前明洋さん(当時・京都大学大学院学生)が有田川町で発見。その後の研究チームの調査で、これまで発見されているモササウルス類と大きく異なる特徴が分かり、学名を「メガプテリギウス・ワカヤマエンシス」とした論文を投稿し、12月11日に古生物の国際的系統学専門誌に掲載された。
 年代は中生代白亜紀後期(約7200万年前)とされる。尾を除くほぼ全ての骨格が発見されており、全長は約6メートルと推定される。
 論文執筆に関わった御前学芸員、自然博物館の小原正顕学芸課長、シンシナティ大学(米国)の小西卓哉教育准教授らが13日に自然博物館で会見した。
 これまでのモササウルス類で見られなかったイルカのような背びれが存在した可能性や、前びれや後びれが頭骨より大きいことが分かった。また、両眼で同時に物を見る両眼視ができていた可能性もあり、北海道で発見されたものに続き、世界で2例目という。このほか、椎骨の突起の傾きが場所によって変わることも分かった。
 小原課長は「和歌山で発見されたこの化石が世界的レベルで重要なものと分かり、とてもうれしく思っている。これから和歌山は化石王国といっても過言ではないということを自信を持って言っていきたい」。
 小西教育准教授は「前びれや後びれが異様に大きく、何らかの変わった泳ぎ方をしていたと考えられる。まだまだ生態が知られていない種類もいたということがワカヤマソウリュウから分かった。今後の研究の課題の一つだ」と話した。

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