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北羽新報社

内装に秋田杉 キャンピングトレーラー試作 能代市の建築スタジオ

Kivanaが試作したキャンピングトレーラー

 能代市沼ノ上の建築スタジオ「Kivana(キバナ)」(佐藤和憲社長)は、自家用車でけん引できるキャンピングトレーラーの試作品を完成させた。地元業者から調達した秋田杉などの木材を内装に多用し、付加価値を高める。反響のあるアウトドア分野を強化し、キャンピングトレーラー部門を立ち上げてブランド化を推し進める。年度内の商品化を目指す。

 開発したキャンピングトレーラーは自在にレイアウトでき、けん引免許が不要なコンパクトタイプ。用途に応じてカスタムオーダーでき「遊ぶ、食べる、寝るを気軽に楽しむ」をコンセプトに掲げる。全長4・7㍍、全幅1・7㍍、全高3・8㍍。大人、子どもが4人寝られるベッドや調理台、ガスシンク、テーブル、ソファ、収納棚を備える。
 トレーラーを架台とした移動型で、けん引できる。FRP(繊維強化プラスチック)などで表面加工し、金属フレームを使用。就寝や調理設備も付属した。
 アウトドア人気を背景に愛好者や業者からキャンピングトレーラーの製造を求められることが増え、開発に至った。ニーズに応えて顧客を開拓し、アウトドア市場への新規参入を目指す。同社によると、県内でキャンピングトレーラーを製作する企業はなく、他社との競合を避けられるという。
 受注から納品まで2~3カ月を見込む。受注から工事の引き渡しまで約半年かかる新築やリフォームに比べ、足元の売り上げを確保しやすい商品をラインアップに加える。
 ゲストハウスやアトリエ、書斎、仕事部屋、商談、ショップなどとして利用できる。トレーラーの連結を外せばけん引車のみで観光、買い物、食事などが行え、行動の幅が広がる。
 アウトドア愛好者を主な客層とするが、コロナ禍で影響を受けた飲食店向けにも売り込む。佐藤和憲社長(47)は「キッチントレーラーなど他製品へのカスタマイズによって製品ラインアップを充実させる糸口にしたい」と話す。良質な木材の魅力を伝え、木都能代の商品なことを強調する。
 木材や建設資材は高騰し、住宅価格はコロナ前に比べ2~3割高くなっており、足元の売り上げを確保することが喫緊の課題。佐藤社長は「大手ハウスメーカーとの競合や住宅のローコスト競争による体力勝負を回避し、自社ブランドを確立して他社との差別化を図るためにもキャンピングトレーラーのブランド化を進めたい」と意気込む。
 Kivanaは平成30年6月に設立。住宅の新築や改修、非住家の修繕工事などを請け負う。壁と屋根パネルを軸組の中にはめ込む木造軸組パネル工法を得意とし、猛暑と厳寒にも対応できる住宅施工サービスを展開。内装に漆喰塗装や無垢材を取り入れるなど素材にこだわるほか、木材と鋼板を合わせたハイブリッド外壁、スギ木塀を取り入れたエクステリア工事が特徴。現在、手軽に豪華なキャンプが楽しめるグランピングとサウナの小屋を開発中。

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