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手筒花火題材の短編映画 撮影終了

 豊橋発の映画作りに取り組む「映画ができるまで、」プロジェクト(PJ)は、第3弾の短編「竹とタケノコ」が撮影を終えた。豊橋伝統の手筒花火を題材に、過去最大規模の制作や出演者などの体制で臨んだ。昨夏に豊橋市へ移住した仕掛人でプロデューサーの谷口由里子さんは「構想3年で夢に一歩近付いた。豊橋の魅力を全国や世界へ届けたい」と手ごたえを示した。

 第3作は、発達障害に悩む息子と手筒花火を愛する父を中心としたドラマだ。「花火バカ」の父から子へ、手筒花火を通して大切なおもいが受け継がれていく物語。

 監督・脚本の川上信也さんは広告制作から映画界に転じ、長編脚本の支援プロジェクトに選ばれるなど新進映画作家として注目される。短編「願いのカクテル」(2019年、国村隼さん主演)や「GIFT」(20年、西田尚美さん主演)などの作品を指揮した。

 主人公の三島悠人役(青年期)は映画「ちはやふる上の句」(16年)などの清水尚弥さん、父晃役は大河ドラマ「どうする家康」などで活躍中の駿河太郎さん。母の麻実役はNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(21年)の佐藤みゆきさんが演じる。

 豊橋ロケは9月下旬の約1週間、竹を使った手筒づくりから吉田神社(関屋町)での放揚のシーンなどを撮った。清水さんと駿河さんも講習に参加し、豊橋祇園祭奉賛会の酒井数美会長らから揚げ方を教わった。

 さらに地元の上伝馬町青年会が花火作りに協力した。竹切りから火薬詰め、縄巻きなどの工程も手ほどきした。

 ハイライトの放揚シーンの撮影は9月24日の日没前から5時間に及んだ。見物客役のエキストラ約130人が見守る中、火の粉まみれになった清水さんと駿河さんの勇壮な姿を撮り終えた。

 ロケ全般を支援した「とよはしフィルムコミッション」によると、登録エキストラには家族や友人の同伴も求めた。花火を楽しむ家族連れやカップルなど現実味ある風景を演出するためだ。

 「一人でも多く映画作りを知ってほしい」と、「映画ができるまで、」プロジェクトを俳優仲間の蔭山ひろみさんと始めたのは昨年9月。谷口さんは活動拠点を東京から市内に移した。

 第1作は2人が主演の短編映画「ひと駅、歩く」。今年2~3月に豊橋をはじめ、東京と大阪で上映して好感触を得た。4月には2作目「あの灯に帰ろう」も全編豊橋で撮り終えた。  初作品はクラウドファンディングで制作費を賄うなど支援が不可欠だった。プロジェクトが注目されはじめ、今夏には若手経営者らが自発的に応援団を組織するなど支援の輪も広がった。

夢実現へ一歩一歩

 谷口さんは「出会った人々や今後出会う仲間と豊橋で未来へ作品を紡ごうと夢見たのが3年前。3作目を撮り終え、夢に一歩ずつ近付いた」と語った。PJの集大成を迎え「豊橋でこそ生み出せる物語や、人とのつながりを表現できた。豊橋の魅力を全国、世界へ発信できる作品にしたい」と期待した。

 作品は約30分の短編として来春以降に豊橋市の「ユナイテッド・シネマ豊橋18」などの各地で上映予定だ。サンダンス映画祭やカンヌ国際映画祭出品を目指すという。

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