“医療過疎地”に診療所
公設民営の診療所が開設される見通しとなった赤羽根福祉センター旧保健センター部分=田原市赤羽根町で
診療所がない“医療過疎”状態が続いていた田原市旧赤羽根町区域で、公設民営の診療所が開設される見通しとなった。場所は赤羽根福祉センター内旧保健センター部分(赤羽根町)で、来年春開所の計画。市によると、地域住民のかかりつけ内科医として在宅医療の充実化などを重点に置くという。公設民営による診療所は市内で初めて。 同区域は東から高松、赤羽根、若戸の3校区。市によると、2015(平成27)年度に2つの診療所が相次いで閉院して以来、内科医の空白地域となっていた。 地元校区は、急患対応や日常生活の不安感などから、診療所や医師確保に向けた要望書を市に提出。市は、議会、医師会を交えて意見交換をするなどして検討を進めていた。 これらを踏まえ、市は医師紹介などを手掛ける民間コンサルタント業者を通じ、ようやく医師確保の大筋の方向性が定まったため、6月定例市議会で一般会計補正予算に改修工事費(約7500万円)を盛り込み、可決された。費用は医療施設の開業や医療従事者の確保に向けた施策展開に充てる積立金「地域医療推進基金」を財源にする。 開設場所は診療所仕様に改修し、広さは500平方メートル程度を想定する。運営方法に関しては、市側が診療所設置と医師確保を担い、医師を除く看護師や医療事務員などは指定管理者制度で手配する。 現在は契約に向けた最終調整段階で、改修設計などを経て年末にも工事が始まる見込み。
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