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「湯ったり号」本格運行スタート 乗合タクシー 鶴岡市温海地域の新たな足確保 戸沢、平沢、関川 定期、区域運行3路線

 鶴岡市温海地域で2020年に路線バスが廃止・縮小されたことを受け、地域住民の新たな足となるよう試験運行が進められていた温海地域乗合タクシーが2日、本格運行を開始した。愛称は「湯ったり号」に決まり、同日、同市小名部地区で記念セレモニーが行われた。

 温海地域の路線バスは、人口減に伴う利用者の減少などにより戸沢や平沢、関川の各路線が2020年に廃止された。これを受け、市温海庁舎や地元自治会、あつみ観光協会、福祉団体などでつくる温海地域公共交通運営協議会(五十嵐收一会長)が「地域住民の足の確保が最優先」と乗合タクシーの運用を計画。同年10月1日から試験運行を開始した。運営は市の補助を受けた同協議会が、温海温泉観光自動車(同市湯温海)に運行を委託する方式。

 タクシーの試験運行は定時定路が2、区域運行(利用者登録・予約による運行)2の計4路線でスタートし、3年間で利用者からの聞き取り、アンケート調査を実施。JRや路線バスとの接続に配慮しながら便数や発着時刻、乗降場所、運行ルートなどを見直した。

 最終的に利用実績の少ない菅野代線を廃止し、戸沢線(毎週月~金の定期運行)は1日当たり6便、平沢線(毎週月~土、定期運行)は7便、関川線(毎週月~金、区域運行)6便の計3路線で本格運行がスタートした。定期運行の2路線は観光客を含め誰でも利用でき、区域運行は温海地域の関川、越沢、木野俣など8地区の住民、または同地区に用事のある人が対象。

 本格運行を前に今年7月1日から1カ月間、市広報やホームページ、SNSなどで愛称を募集したところ鶴岡市内から88点の応募があり、利用者と運営協議会で審査した。この結果、西茅原町在住の佐藤博政さん(81)の愛称に決まった。

 この日の記念セレモニーには五十嵐会長や温海庁舎の粕谷一郎支所長、温海温泉観光自動車の柿崎裕社長のほか、湯ったり号命名者の佐藤さん、地元住民などが参加。五十嵐会長が「温海地域らしい愛称が付き、いよいよ本格運行に入る。乗合タクシーの地域導入は全国各地で動きがあり、湯ったり号が先駆けのモデルケースとなれば」とあいさつした。

 続いて命名者の佐藤さんが「15、6年前、温海地域に住んでいた際、毎日共同浴場でゆったりと体を癒やしていた。そうした思い出と温海地域を象徴する湯から『湯ったり』の名称を思い付いた」と説明し、「選んでくれた皆さんに感謝したい」と謝辞を述べた。

 タクシー運転手の安全運転宣言の後、地元住民の拍手に包まれタクシーが小名部地区を出発した。見送った地元の70代女性は「小名部の辺りは山の中だから浜(鼠ケ関方面)まで買い物に行かなければならない。交通手段があるのは便利で本当にありがたい」と話していた。湯ったり号は全長5・4メートル、幅1・88メートル、高さ2・28メートル。運転者を含めて10人乗りで運行する。

タクシー運転手(中央)の安全運転宣言が行われ、「湯ったり号」の本格運行がスタートした

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