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ラジオドラマ 陸別舞台に NHK-FM「山神家の森」

 陸別町を舞台にした、NHK札幌放送局制作のラジオドラマ「FMシアター『山神家の森』」が、30日午後10時から同10時50分まで、NHK-FM(帯広は87.5メガヘルツ)で全国放送される。疎遠だった故郷の陸別に30年ぶりに戻った男性が、赤いオーロラが出現する日に、亡父と思い出の森で家族などを見つめ直すストーリー。陸別ロケで採った音も効果音として流れる。演出を担当した同放送局の文室理惠ディレクターは「静かな町で温厚な人たちが醸し出す、陸別の空気感を意識した」と話している。

ラジオドラマ「山神家の森」で、主人公を演じる奥野さん(左)と同級生役の佐津川さん

30日全国放送 銀河の森などで録音の効果音も
 「山神家の森」は、新進作家を生み出す登竜門とされる北のシナリオ大賞(日本脚本家連盟北海道支部主催)の今年度受賞作品。第19回となった今回は、全国から122作が集まり、4度の審査を経て作家の宇部道路さん(ペンネーム)の同作が選ばれた。同支部事務局長の成樹(しげき)久美子さん(札幌)は「場面の情景が想像でき、音が聞こえてきそうな表現。主人公の人物像もよく書けていると審査会では高評価だった」と話す。

 宇部さんは関東在住で、今夏まで札幌に約3年住んでいた。仕事で何度も陸別町を訪れ、物語を思い付いたという。

 38歳の主人公「恵一」を演じるのは俳優の奥野瑛太さん。子どもの頃に見たオーロラに憧れ、天文台で働く同級生役の「朱莉」を女優の佐津川愛美さんが担当する。苫小牧市出身の奥野さんはNHK連続ドラマ小説「エール」に、佐津川さんは同「梅ちゃん先生」や「スカーレット」、「ちむどんどん」に出演している。

 恵一は陸別町で林業を営む山神家の跡取り息子だったが、幼少期に両親が離婚し母と上京。父の死を知り葬儀のために30年ぶりに帰郷した。父や林業への思いもなかったが、故郷で母と奮闘して生きる朱莉の姿を見て、心境に変化が現れるという物語になっている。

 陸別ロケは今月10、11の両日に実施。りくべつ宇宙科学館・銀河の森天文台(津田浩之館長)で望遠鏡の動く音などを、山中では林業従事者が木を切ったり、風で木々の葉がそよいだりする音、虫や鳥の鳴き声などを録音した。文室ディレクターは「天文台では町の人たちが願いを持って星空を見上げている感じがした。林業は人手不足の中でも誇りを持って働いていると思った」と振り返る。津田館長は「ドラマの展開や、銀河の森などで採った音がどのようになるか楽しみ」と期待している。

 聴き逃し配信あり。問い合わせはNHK札幌放送局視聴者センター(011・232・4000)へ。

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