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北海道石産地 文化財に 鹿追町、保全対策着手へ

鹿追のジオパークビジターセンターに展示されている町内で産出したオパール。黄色く光っている部分が新種と認められた北海道石(紫外線ライトを当てて撮影)

 鹿追町教育委員会は26日、定例教育委員会を開催し、新種の有機鉱物と国際的に認定された北海道石を含む鹿追町内のオパール産地(町北瓜幕)を、町指定文化財に指定した。指定に基づき町は保全対策を順次講じていく。

 鹿追町内と上川管内愛別町内から産出した有機鉱物「北海道石」(学名hokkaidoite、ホッカイドウアイト)は、国際鉱物学連合に今年1月、新種と認められた。炭素と水素でつくられる有機化合物「ベンゾペリレン」の天然結晶で、鹿追町の北海道石は町内産出のオパールに含まれていた。

 また、世界の数カ所でしか確認されておらず、国内で初確認となる「カルパチア石」もオパールに含まれていた。かつて自噴していた温泉に含まれている成分が沈殿してオパールは形成された。

 とかち鹿追ジオパーク推進協議会は今年1月、町教委に町指定文化財への指定を申請。渡辺雅人教育長は町文化財保護審議会の諮問・答申を受け、「蛍光するオパールの希少性は高く、含有する新鉱物北海道石が世界的に認められ、今後も地質・化学などの分野で研究されることから学術的に価値が高い」として、町指定文化財に指定した。

 発見した大阪大学総合学術博物館招へい研究員の石橋隆氏は「国内での有機鉱物の研究が進むことが期待される。文化財に指定されたことに併せて、多くの人が北海道石やオパールに関心を持ち、なぜ光るんだろうなどと学び、理解を深めることで保全する意識が醸成していくのでは」と話している。

 産出地の立ち入りは関係機関の許可が必要で、無断採取は禁じられている。

 喜井知己町長は「今後は町として保全対策をしていきたい」と話している。

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