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湯田川の価値高め未来へつなぐ 東北芸工大と住民有志 由豆佐売神社や樹木園一帯の整備紹介 フィールドミュージアム構想 活動報告

 東北芸術工科大(山形市)と鶴岡市湯田川地区の住民有志が連携し、同地区の文化や歴史、自然など地域資源を活用した協働プロジェクト「湯田川フィールドミュージアム構想」の経過・活動報告会が23日、同市の湯田川コミュニティセンターで行われた。

 同構想は、地域を博物館(ミュージアム)として捉える考え方。湯田川地区に鎮座する由豆佐売(ゆずさめ)神社や湯田川樹木園一帯を「あそぶ」「親しむ」「守る」「知る」「整える」「つくる」の6つの視点で整備し、地域固有の自然、歴史、文化を保全するとともに価値を高めて未来につなぐため、同大コミュニティデザイン学科の学生と住民有志でつくる「湯田川の未来を語り合う会」が2021年6月から活動を進めてきた。

 報告会には同大の学生や地元住民など40人余りが出席した。構想に基づき毎年、コミュニティデザイン学科の2、3年生が取り組んできた地域実習プログラム「湯田川スタジオ活動」の経過を学生たちが解説。学生と住民が地域課題の絞り込みと解決に向けた方策の協議をはじめ、由豆佐売神社の参道や湯田川樹木園で草刈り、手すりの補修、散歩道の整備、ワークショップ開催などをスライドで紹介。

 続いて学生を代表し3年の板垣凜さん(20)が「成果を残せたのは住民会の皆さんのおかげ。自分たちだけでは一歩を踏み出せなかった。3年生はプロジェクトを退くが、後輩たちが湯田川の価値をさらに高めるものをつくることを期待している」とまとめた。

 会場には活動成果の一つとして、湯田川温泉神楽の歴史を学ぶ紙芝居型の解説などが展示された。

 報告会後は、神社や樹木園を巡るウオーキングイベント「湯田川フィールドミュージアムツアー」が行われた。一行は温泉街を通り抜けて由豆佐売神社に入り、近くの古峯神社や樹木園までの散歩道、園内のあずまやまで歩き、学生と住民が協力して設置した大看板3基、小看板7基を見学。いずれの看板も湯田川温泉神楽や由豆佐売神社の歴史などを解説している。

 湯田川温泉神楽保存会の五十嵐茂行さん(59)は「樹木園の辺りは小さいころに駆け回って遊んだ覚えがある。大人になってから訪れたことがなく、あずまやも記憶になかった。散歩道をこんなにきれいにしてもらい、学生の皆さんに感謝している」と話していた。

 また、同大3年でプロジェクト総括の三浦丈治さん(21)は「湯田川で活動した1年半はあっという間だった。ミュージアム構想についてみんなで協議する中、反発の声もあったが、多くの人に支えられ成果を残すことができた。住民の皆さんの笑顔を見て、活動を続けて良かったと感じている」と語った。

学生の案内で地元住民などが由豆佐売神社から樹木園までを散策した

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