故障したオスプレイを修理する隊員ら＝15日午前、南ぬ島石垣空港

　南ぬ島石垣空港に14日、不具合のため緊急着陸した米軍普天間飛行場所属の輸送機オスプレイの修理が15日、同空港の駐機場で始まった。過去2回の同空港への緊急着陸のケースでは、修理が完了し、試運転などで正常動作が確認され、所属基地へ帰還するまで1週間程度を要している。米側は市に15日中の離陸の可能性を示していたが、午後7時半現在、駐機されたままとなっている。

　沖縄県空港課によると民間機の運航などに影響は生じていない。

　この日、午前10時15分ごろ修理用の資機材を積んだとみられるオスプレイが同空港に到着。故障のため、スポットに駐機されるオスプレイのとなりへ滑走路から移動した。

　関係者が見守る中、オスプレイから修理用の機材や交換部品などが入ったとみられる箱を十数個下した。パイロットと言葉を交わす日本側の関係者の姿も見られた。

　隊員らは大きな脚立に上り、エンジンカバーを外して内部を調べたり、ハンマーのようなものでプロペラの根本付近をたたいたりして作業を進めていた。

　荷物や人員を下したオスプレイは、午前10時45分ごろ普天間飛行場へ向けて離陸した。