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荘内日報社

江鶴亭10周年祝う

芳賀さん郷土愛を形に 「私の鶴岡物語まだまだ続く」 鶴岡市などに寄付金

 鶴岡市山王町の町屋を改修し、友好都市・東京都江戸川区との“友好の館”として開設された「山王町 江鶴亭」の開設10周年を記念する祝賀会が21日、東京第一ホテル鶴岡で開かれた。鶴岡市出身で江鶴亭亭主の芳賀敏和さん(77)=江戸川区在住=が、ゆかりのある庄内や江戸川区の知人友人に「これからも両都市の友好と絆が深まることを願う」と感謝を伝えた。

 芳賀さんは旧羽黒町手向出身。若くして古里を離れ、江戸川区を拠点に運送会社やタクシー会社、倉庫業など手広く経営し成功を収めた。戦時中の学童疎開を縁に、1981年に友好都市の盟約が結ばれた鶴岡市と江戸川区の友好をさらに深めてもらおうと、2013年に江鶴亭を開設。展示やミニコンサートの会場として市民に親しまれている。

 また、同市鳥居町の親類の家を改修して08年に「鳥居町花梨亭」を開設したほか、19年には山王通り商店街の旧菅原イチローヂ商店のリニューアルにも携わった。いずれも私財を投じて土地や建物を購入するなど、郷土愛と地域貢献への思いが強い。

 祝賀会には江鶴亭の開設や運営に関わってきた人や利用者、芳賀さんの知人など100人余りが出席。江戸川区からは斉藤猛区長や区議、経済団体関係者合わせて約30人が参加した。

 初めに発起人を代表して庄交コーポレーションの國井英夫社長が「鶴岡への熱い思いで私財を投じて地域活性化に尽力してくれる芳賀さんに感謝し、両都市の友好がさらに深まることを願う」とあいさつ。続いて芳賀さんが古里鶴岡市と長く住み続けている江戸川区、古里の文化を守っている致道博物館へ、それぞれ100万円を寄付した。

 来賓祝辞や荘内藩甲冑(かっちゅう)研究会による祝いの演劇上演の後、芳賀さんへ祝いの花束や記念品が贈られた。これに対し芳賀さんは「このような素晴らしい催しを開いてもらえたことに感謝申し上げる。才のない自分だが周囲の人たちに恵まれた。私の“鶴岡物語”は最後のページまでまだまだ続きそうだ」と謝辞を述べた。

 その後、乾杯し江鶴亭の節目の年を祝うとともに、両都市の友好と絆を深め合った。

芳賀さん(左)が鶴岡市や致道博物館に金一封を贈った

友好都市の相互交流再び 斉藤江戸川区長ら鶴岡市表敬

 鶴岡市の友好都市・東京都江戸川区の斉藤猛区長(60)が21日に来鶴し、鶴岡市役所を表敬訪問した。皆川治市長との懇談の中で斉藤区長は「コロナ禍が明け、以前から続けてきたスポーツや文化など市民、区民相互の交流を復活させたい」と述べた。

 斉藤区長は同市の東京第一ホテル鶴岡で同日夜に開かれた「山王町 江鶴亭」開設10周年祝賀会に出席するため来鶴した。市役所には江鶴亭亭主の芳賀敏和さん(77)と共に訪れ、皆川市長や阿部真一副市長と懇談した。

 皆川市長が「学童疎開を縁とする江戸川区と鶴岡市の交流には、歴代区長や芳賀さんからご尽力いただいた。改めて感謝申し上げる」、斉藤区長が「多くの市職員から出迎えていただき心から感謝している。新型コロナの規制緩和を機に、市民と区民の交流を復活させたい」、芳賀さんが「江戸川区と鶴岡市の友好の館・江鶴亭の開設からあっという間に10年が経った。今後も両者の友好のため、できる限りのことを努めたい」とそれぞれあいさつした。

 その後、鶴岡シルクのスカーフなど特産品を交換し合った。

斉藤区長(中央)が皆川市長(右)から鶴岡シルクのスカーフを受け取った。左奥は芳賀さん

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