幻想的な夜涼みスポット 酒田市升田 20日まで 名瀑「玉簾の滝」ライトアップ
酒田市升田の名瀑「玉簾(たますだれ)の滝」で10日、恒例のライトアップが始まり、闇夜に浮かぶ幻想的な世界が行楽客たちを楽しませている。
玉簾の滝は約1200年前、弘法大師が神のお告げで見つけ、命名したといわれる。落差約63メートル、幅約5メートルで落ち口から滝つぼまで垂直に落ちる「直瀑」としては県内随一の規模を誇っている。ライトアップは升田区自治会(村上雅晴会長)が2000年夏から地域の魅力を発信しようと実施している。
初日は午後6時半ごろから夜涼みスポットへ家族連れらが次々訪れた。LEDライトが周囲の木々とともに滝を照らし、緑色の深海に潜り込んだような幻想的な雰囲気の中、行楽客は近くまで足を運び水しぶきを全身に浴び涼んでいた。
神奈川県藤沢市から帰省中の女性は「久しぶりに来て、こんなに迫力ある滝だったことを思い出した。子どもたちも楽しめたようで、自然の空気を満喫できて良かった」と話した。
ライトアップは今月20日(日)までで連日、午後6時半―同9時。照明機器の維持・管理、駐車場から滝まで続く遊歩道(延長約300メートル)の整備のため、来訪者1人につき100円の協力金を任意でお願いしている。
幻想的な世界が広がる玉簾の滝のライトアップ=10日午後7時半ごろ
大山 夏の風物詩 下池ハス刈り取り
月遅れのお盆を前に鶴岡市大山の下池で11日早朝、仏壇に供えるハスの刈り取りが行われた。
上池とともに江戸時代後期から続く伝統の作業。現在は地元の「浮草組合」(田中富雄組合長、組合員35人)が採取する権利を有し、小舟に乗った組合員が水面のハスの葉をかき分けながら刈り取る風景は、大山地区の夏の風物詩となっている。
この日は午前4時半ごろから田中組合長(72)、加藤一雄さん(71)、石井有久さん(57)の3人がそれぞれ小舟に乗り、櫂(かい)を操りながら池を進み、咲き掛けの花や巻き葉、地元で「タンポ」と呼ぶ花托(かたく)など計200本ほどを刈り取った。昇った朝日が水面を照らし、咲き誇る大型のハスの花が光を浴びて輝きを増す光景に、池の堤を散策する人たちも見とれていた。
9日は餅を載せて供える葉のみ約900枚、10日は花など約200本を刈り取り。池のほとりで直売したほか、地元や庄内町の生花店や卸に出荷した。
朝日を浴びながら水面を覆うハスを刈り取る組合員=11日午前 5 時半ごろ、鶴岡市大山・下池
ヒマワリ畑満開 遊佐町・藤井集落の斜面
遊佐町白井新田地区藤井集落の斜面に植えられた約2万本のヒマワリが満開になった。風が吹くと、青空をバックに黄色の花が波のように揺れ、夏真っ盛りを演出している。
同地区の藤井公民館そばに広がるヒマワリ畑は、町地域おこし協力隊員の発案で2012年に育成がスタート。地元住民らが20㌃ほどの畑に種をまき、丹念に育てている。例年、月遅れ盆ごろに見頃を迎え、真夏の風物詩として定着した。
今季は例年より1週間ほど早く成長。このところの猛暑日続きでほぼ満開となった。10日は早朝から快晴に恵まれ、気温が午前7時ごろには30度を超える中、通勤途中の女性が車を降り、一面に広がる黄色の海ときれいな青空の共演を、スマホのカメラに収めていた。
真夏を実感させるヒマワリの花が満開になり黄色の海が一面に広がった=10日
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