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荘内日報社

刈屋梨のワインづくり協力 今年も供給締結 庄内酒彩倶と梨出荷組合

 酒田市の酒販店などで組織する庄内酒彩倶楽部(池田吉伸会長、8店舗)、同市の刈屋梨出荷組合(佐藤尚人組合長)による刈屋梨供給締結式が19日、同市の刈屋公会堂で行われた。出荷組合が供給する梨を使用して同倶楽部は、オリジナルワイン「梨のミューズ」、微発泡性生ワイン「梨のデアノイエ」、常温保存が可能なスパークリングワインを醸造する。

 2003年8―9月に相次いで襲った台風の影響で収穫間近だった刈屋梨の7割が落下した上、塩分を含む「潮風」の被害で葉は変色、残った梨もかなり傷が付いた。売り物にならなくなった梨の有効活用を図ろうと、同倶楽部が「梨のミューズ」を醸造・発表したのが供給締結の始まり。以降、供給された刈屋梨を使って「梨のミューズ」「梨のデアノイエ」を毎年発表、フルーティーな味わいに固定ファンも多い。「先進的な農商工連携、独自酒類を開発・販売し、地域農産物の付加価値・知名度向上に寄与した」として14年度、同倶楽部は市制定「新田産業奨励賞」を受けている。

 今年の契約覚書によると、ワイン醸造用として組合員が生産した豊水600キロとラ・フランス400キロの計1トンを同倶楽部に供給。同倶楽部は刈屋梨の知名度向上に向けて全面的に協力していく。

 この日は両団体から計12人が出席。池田会長が「毎年おいしい原料を供給いただき感謝。今年も天候が順調に推移し、梨がたわわに実ることを祈念する」とあいさつ。佐藤組合長は「私が生産に携わってから最も早い開花で、霜被害が懸念されたが大丈夫だった。今のところ、平年並みの収穫量を見込んでいる。より良い梨を供給できる作業に取り組む」と述べた。その後、2人が覚書に署名・押印し交わした。

供給締結覚書を交わす佐藤組合長(左)と池田会長

 「ミューズ」「デアノイエ」とも鳥海山・飛島ジオパーク認定商品。「デアノイエ」は例年通り12月の発売開始を予定している。いずれも醸造はオードヴィ庄内(同市浜中)が手掛ける。

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