
入笠山の頂上で登頂記念の写真に納まる登山客
長野県富士見町と伊那市にまたがる入笠山(標高1955メートル)の開山祭が20日、御所平峠近くの登山口で行われた。両市町の関係者ら約100人が参加。4年ぶりに諏訪アルプホルンクラブ(矢嶋晴人代表)による雄大な演奏で一般の登山客を歓迎し、本格的な夏山シーズンの幕開けを祝い安全を祈願した。
両市町とJA上伊那、入笠山旅館組合でつくる入笠観光連絡協議会が主催。神事に続いて、会長の白鳥孝伊那市長を代理し、伊藤徹副市長が「この豊かな自然を守り、美しい高原を後世に引き継ぐことがわれわれの使命」とあいさつ。富士見町の名取重治町長は取材に「多くの花が咲く季節を迎える。コロナも落ち着きつつあり、大勢の人に訪れてほしい」と話した。
登山口から山頂までは30分ほどの行程。この日は立ち込めた霧のため名峰を見渡す大パノラマとはいかなかったが、頂上では大勢の人が爽やかな風を浴び、記念写真を撮って夏山を満喫した。東京から3回目の登山に訪れた50代の男性は、「花も見られて登りやすいのがいい。気持ちがいいです」と笑顔だった。
入笠山は秋にかけて150種の山野草が楽しめる「花の宝庫」として知られる。初心者にも登りやすく山頂からの眺望も魅力として、関東や中京圏を中心に多くのハイカーやレジャー客が訪れている。
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