
芳名帳箱を手に諏訪神仏プロジェクトの1日限定公開を発表する協議会の原直正会長(中央)と岩崎宥全副会長(左)、宮坂宥憲副会長
江戸時代まで諏訪神社(現・諏訪大社)とともにあった神宮寺由来の仏像などを一斉公開した昨秋の「諏訪神仏プロジェクト」が、今月28日に1日限定で復活する。27日には昨年の協力者の名前を記した芳名帳の法要と、神仏に関する講演会が仏法紹隆寺(長野県諏訪市四賀)で行われる。一斉公開は毎年行い、6年に一度の御柱年は盛大に開く方向で検討している。
27日は午後3時から法要を営む。芳名帳は実行委員や奉賛者、僧侶や神職など300以上の個人団体の名前が書かれている。二つの梶の葉紋をあしらった木曽漆器の箱に収め、1年ごとに19寺社が持ち回りで保管する。保管施設を決める抽選も行い、賛助会の佐久秀幸会長が木札を引いて決定するという。
講演会は、照光寺(岡谷市本町)の宮坂宥洪住職が「お寺とは何か」、諏訪大社の原弘昌権宮司が「御杖柱(みつえばしら)~諏訪大社に受け継がれる自然信仰」と題して話す。参加無料で一般の聴講も可能。駐車場に限りがあるため、乗り合わせでの来場を求めている。
28日の一斉公開は午前9時から午後4時まで、寺院と神社、博物館合わせて19施設で仏像の公開や御朱印の授与などを行う。各施設で時間が異なるため、ホームページでの確認を呼び掛けている。
プロジェクトは、昨年10月1日から11月27日までの約2カ月にわたって諏訪地域の25寺社と2博物館で仏像を公開し、江戸時代まであった神仏習合の姿に約150年ぶりに光を当てた。各寺社に数千人の参拝者が訪れたという。
寺院や神社、博物館などでつくる実行委員会は解散したが、地域の魅力として継承していこうと有志が「諏訪神仏プロジェクト協議会」を発足。各寺社の協力が得られたことから、1日限定の一斉公開が実現した。
10日、協議会長の原直正さん、副会長の岩崎宥全さん(仏法紹隆寺住職)と宮坂宥憲さん(照光寺僧侶)が仏法紹隆寺で会見し、「古里の貴重な神さま、仏さまに触れ、地域の魅力として楽しんでほしい」「前回見逃したお寺、もう一度会いたい仏像を訪ねてほしい」と話した。
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