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サンゴ白化率50.2% 台風で水温下がり大幅改善 石西礁湖

白化現象が改善した嘉弥真島付近の海域=12月(環境省提供)

 環境省は14日、石垣島と西表島の間に広がる石西礁湖で調査した結果、全調査地点の平均白化率は50.2%、生きているサンゴが占める範囲を表す平均被度は17.0%だったと発表した。台風の影響で水温が下がったことなどで平均白化率は、前回9月の調査の92.8%から大幅に改善した一方で、夏場に続いた高水温や台風による破損の影響で平均被度は4・6㌽悪化した。

 調査は12月2日から同13日まで31地点で実施。50㍍四方の区間でサンゴの状態を健全、薄色、白化、死亡の4階級に分類し、それぞれの被度の割合を記録した。

 白化状況は健全が49.2%でそれ以外の白化率に含まれる薄色が24.5%、白化が1.4%、死亡が24.%だった。

 前回の大規模白化現象が起きた2016年12月と比較すると健全、薄色の割合が高く、被害は抑えられたとみられる。

 要因としては9月に八重山を直撃した二つの台風により海水温が下がったことのほかに、いくつかの調査地点で16年の大規模白化以降、優占するサンゴの種が高水温に強い種に変化していることが考えられるという。

 被度は大規模白化以降、多くの調査地点でゆるやかに回復していたが、21年9月26.2%、22年9月21.6%と再び悪化。病気やオニヒトデ被害はあまり確認されておらず、夏場の高水温などの影響が大きいと見られる。16年と22年の大規模白化では優占するサンゴの種の変化などが考えられることから環境省は「単純に比較はできない」と指摘。「来年度も今回発生した大規模白化現象の影響把握などに努める」としている。

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