「多くの人命救いたい」、トルコ派遣の田中准教授が決意【山口】

決意を述べる田中准教授(県立大で)
県立大(田中マキ子学長)の看護栄養学部の田中和子准教授が、トルコ南部で発生した大震災の被害に対するJICA(国際協力機構)の国際緊急援助隊医療チームの一員として被災地に派遣される。同大で2日、出発式が行われ、田中准教授は被害拡大を抑え、支援を行うことを誓った。
田中准教授は災害などの緊急事態に派遣される同医療チームに登録しており、要請を受けて志願。三次隊として派遣が決まり、震災被害で医療体制が整わない現地で通常医療に取り組む。看護師と助産師の免許を所持しており、経験を生かした活躍が期待される。
式では岡正朗理事長が「現地では衛生環境の劣悪化と感染症のまん延が懸念される。一人でも多くの命が助かるよう励んでほしい。大学として派遣できることを誇りに思う」と激励した。
田中准教授は2011年の東日本大震災で被災地に赴くことができなかったことが心残りだったという。「状況を把握し、現地のニーズを踏まえて他の構成員とも協力し、できるだけ多くの人命を救いたい」と意欲を示した。
4日か5日に東京からトルコへ出発し、2週間滞在して支援に当たる。
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