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長野日報社

大地震、母国トルコへ祈り 長野県富士見町で暮らすイムランさん

母国にいる妹からのメールを見るイムランさんと妻の町田志乃果さん。「1人でも多くの命が助かってほしい」と祈り続ける=15日夕、富士見町

 長野県富士見町富里で暮らすトルコ出身のオズデミル・イムランさん(46)が、大地震に見舞われた母国と被災者を案じている。4万人以上の犠牲者が出ているトルコ・シリア大地震。震源地に近い街で生活していた母親と妹は無事だったが、日本にいる同国の友人の中には20人以上の親族を失った人もいる。「1人でも多くの命が助かってほしい」と祈り続けている。

 トルコ西部のイスパルタ県生まれ。同国の大学で日本語講師をしていた町田志乃果さん(45)=北安曇郡松川村出身=と知り合い、2004年に来日し結婚。花の栽培を学ぶため安曇野市から町内に移住し、現在は母国から直輸入するオリーブ製品の販売、トルコ料理ケバブの移動販売などを手掛けている。

 妹のヌルジャンさんは高校教師で、6年前から震源地に比較的近いマラティアの高校に勤務。母親のハニフェさんと2人で暮らしていた。発災後、電話はつながらずメールも返ってこない。不安が募ったが、しばらくして「イイーズ(私たちは大丈夫)」との返信が妹から届いた。

 「電話で声を聞くまで安心できなかった。声を聞いて涙が出た。別の街で暮らす弟も無事だった。生きていてよかった」。妹から送られてきた画像には、ガラスの破片が散らばり、壁が損壊したアパートの部屋が写っていた。「助けに行く」と伝えたが、「イイーズ、来ないで」と止められた。

 被災地は余震と厳しい寒さに見舞われる。捜索活動やがれきの撤去などを伝える国営放送を見ながら、無事を祈り続ける毎日だ。「救助チームの派遣をはじめ、日本政府の決断と対応は早かった。町役場などでは救援金募金が始まっている。日本には感謝しかない」とイムランさん。「遠い地にいる自分にできることはお金を送ること、そして祈り続けること」。町内でも行う移動販売の売り上げの半分を、大使館を通じて母国に届けていくつもりだ。

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