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アジアゾウのマーラ5歳11カ月で生涯を終える

プールでのリハビリに励むマーラ=豊橋総合動植物公園で、今年6月5日撮影

 豊橋総合動植物公園は13日、両前脚を骨折し、リハビリを続けていたアジアゾウ「マーラ」(雌)が同日午前死んだと発表した。死因は腸ねん転と推定される。自力で立つことを目指し、獣医師、飼育員と毎日励んできたマーラは、5歳11カ月という短い生涯を閉じた。14日からゾウ舎の前に献花台が設けられる。  同園によると、この日は通常通り午前10時から、プールでリハビリを開始。同50分ごろ、居眠りをするように動かなくなり、静かにゆっくりと横になって水に浮かび上がったという。  獣医師や飼育員が耳を引っ張ったり、体をたたいたりして必死に刺激を与えたが、呼吸が止まり、同58分、死亡が確認された。  ここ数日、マーラは食欲おう盛で異変はなく、リハビリも順調にこなしていたという。特に苦しむ様子もなく、看取った木谷良平獣医師も「あまりにも突然で何が起こったのか分からなかったほど」と話し、飼育員も「昨日まで元気だったので実感が沸かない」と急な訃報に驚いている。  解剖の結果、推測される腸ねん転は草食動物の死因として一般的で、発症後、全身の状態が急激に悪化すると言われている。マーラは寝たきりの状態だったため、起こりうる可能性があったという。  瀧川直史園長は「動物園は多くの命を預かり、どの命もかけがえのないもの。ただ、マーラの命は全国のいろいろな人の思いがあり、その思いをしっかり受け止めて頑張ってきた。4年に及ぶリハビリの日々と苦闘の毎日。職員と遊ぶのが大好きで、人間が大好きだったマーラ、やすらかに休んでいただきたい」と話した。  佐原光一市長は「職員は最後まで諦めないで懸命にリハビリに取り組んできました。そのかいもなく、大変残念です。一番大好きな水浴びがきょうもでき、苦しむのがなかったのが、せめてもの救いです」とコメントした。  マーラは2011(平成23)年9月17日に誕生。母親の「アーシャー」の育児放棄により、人工保育となり、1歳4カ月だった13年1月、運動不足などで骨折が判明した。骨折は完治したものの、寝たきりとなり、同年7月からリハビリに取り組んできた。国内では、骨折後、自力で歩けるようになったゾウは過去に例がないが、マーラと職員らは「立つこと」を目標に365日リハビリに励んでいた。体重は871キロと同じ年齢のゾウの半分ほどだった。

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