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荘内日報社

「黒森歌舞伎」演舞場の幕2点を新調

 文化庁の補助を受け、酒田市黒森地区に伝わる県指定無形民俗文化財「黒森歌舞伎」の一座「妻堂連中」(五十嵐良弥座長)は、明治期から使用してきた黒森日枝神社演舞場の幕2点を新調し15(水)、17(金)の両日に行われる正月公演でお披露目する。演舞場で通し稽古が行われた11日午後にマスメディア向け内覧会が行われ、五十嵐座長は「補助がなかったら、新調は考えられなかった。3年ぶりの正月公演。きれいになった舞台も含め、ぜひ大勢から鑑賞してもらいたい」と話した。

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、その伝承が危ぶまれている民俗芸能はじめ各種文化財を支援する同庁の補助事業「地域文化財総合活用推進事業」を活用し新調したのは、舞台正面に掲げる「俵藤太幕(たわらとうたまく)」(縦3メートル、横12メートル)、「一文字幕」と称される「福助幕」(縦1メートル、横12メートル)の2点。

 「俵藤太幕」は、1902年に寄贈を受けたもので、俵藤太(藤原秀郷)が大蛇に頼まれてムカデを退治したという伝説が描かれている。「福助幕」はより古く1898年の寄贈。ちょんまげを結い、かみしもを着けて座っている福助の周囲に、縁起物の鶴や亀、松を配置している。いずれも100年余が経過し、破損など傷みが目立っており今回、同事業を使って衣装、かつら、大道具・小道具とともに新調した。太鼓などの補修も含めて事業費は4597万円で、このうち4547万円が補助。

 11日は間近に迫った正月公演に向けて稽古にも熱が入る中、五十嵐座長、黒森歌舞伎保存会の菅井儀一会長が演舞場に掲げられた幕2点を紹介。五十嵐座長は「3年ぶりの正月公演ということもあり、座を挙げてより良いものにしようと努力している。きれいになった舞台も含め、楽しんでもらえたら」と話した。

 今年の本狂言は2003年以来となる「昔談柄三荘太夫(むかしがたりさんしょうだゆう)」。地元・黒森小児童による少年歌舞伎「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」の「稲瀬川勢揃の場(通称・白浪五人男)」とともに上演する。

「俵藤太幕」(奥)と「福助幕」の見栄えを確認する五十嵐座長

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