
行者そばを味わう子どもたち
長野県伊那市内各地で今月から11月初旬まで、「信州伊那 秋のそば満喫月間」と銘打ちそばの催しが開かれる。16日はその先頭を切り、「行者そば祭り」が同市荒井の内の萱スポーツ公園で開かれた。老若男女が訪れ、辛み大根などとともに舌鼓を打った。600食が終了時間を待たずに完売する盛況ぶりだった。
伊那市は「信州そば発祥の地」とされ、伝承や独特の食べ方が今に伝わる。そば満喫月間は地域のブランドイメージ向上のため、各地の催しが連携して取り組んでいる。 行者そばは奈良時代、修験者の「役小角」が修行の途中で内の萱に立ち寄った際、住民のもてなしに感謝してソバの種を残していったという言い伝えがある。そばは辛み大根おろしと焼きみそを入れた「辛つゆ」で味わう。祭りは地域振興を目指して始まり、現在は荒井区が引き継いでいる。
会場では多くの人がそばを求めて列を作り、世代を超えて味わっていた。地元の名人らによるそば打ちの見学も好評だった。荒井区は今回、地元の社会福祉協議会の協力で高齢者をバスで移送するサービスも実施した。
父親と訪れた南箕輪村の児童(8)=南部小2年=は「辛み大根をつゆに混ぜて食べるとおいしい。辛さもちょうど良かった。また食べたい」と喜んでいた。
中山昭区長は「大勢来てくれてうれしい。伊那市のそば祭りの最初であり、地域を盛り上げるため、継続してほしい。伝統を引き継いでいきたい」と話していた。
同市では、22、23の両日に農業公園みはらしファームで「信州伊那新そば祭り」、29日~11月6日には高遠城址公園で「高遠藩高遠そば新そば祭り」がそれぞれ開かれる。
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