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存続心配 ライダー続々と 苫小牧市運営の樽前荘 SNSなどに廃止のうわさ 

廃止のうわさは本当?―。苫小牧市が支笏湖畔で運営する休憩・宿泊施設モーラップ樽前荘=千歳市モラップ=の存続を心配する常連ライダーが今夏、同施設を続々と訪れている。指定管理者の更新時期が迫る中、SNS(インターネット交流サイト)上などで、「今シーズンで閉じる」とのうわさが広まっているためだ。市は利用者数の減少や施設の老朽化などを受け、5年ほど前から廃止を検討しているが今年度の宿泊者数は7月末時点で456人と、2021年度の年間宿泊者数360人をすでに上回っている。

存続を心配し、常連客が次々と訪れている樽前荘

 「樽前荘が(今季で営業を)やめるかもしれない」―。19日、千葉県柏市の会社員等々力肇さん(49)はライダー仲間からそんなうわさ話を聞きつけ、夏休みの道内旅行を終えてフェリーで帰る前に急きょ駆け付けた。「宿泊客と一緒に支笏湖紅葉まつりの出店を手伝ったり、誕生日を祝ってもらったりした第2のふるさとみたいな場所で、宿泊できなくても立ち寄るつもりだった」と打ち明けた。

 7月から樽前荘に長期滞在しているライダー歴15年で、滋賀県彦根市の橋本美幸さん(41)は「無くなると困る」とため息。「(全国で)一番きれいなライダーハウスだと思う。女性の一人旅でも、安心して泊まれる」と魅力を語る。

 コロナ前は年間1300~1400人ほどの宿泊者数を確保していたが、20年度は656人と半減。市は5年ほど前からニーズの変化や利用者数減少などを踏まえ、行政改革プランで廃止に向けた検討を本格化させているものの「まだ決まっていない」(担当者)という。

 ただ、新型コロナウイルス感染対策で相部屋を中止。宿泊利用の激減に拍車が掛かっており、窮状を知るライダーたちの間で「このままでは閉めるしかない」などとうわさが拡散している。

 1974年から、同施設の管理人を務める吉川英二さん(71)は「来てくれるのはうれしいが、これからどうなるのかは不透明」と複雑な心境を明かす。

 この20年間、毎年樽前荘を訪れているという横浜市の会社員、鈴木達也さん(53)は「一人旅でも、いろんな人と交流できる場所だった」と回顧。「いつか無くなる日が来るのは覚悟しないといけないと思っているが、それでも寂しい」と述べた。

 樽前荘は市が52年、青少年の自然学習や宿泊体験施設として開設。ライダーや自転車愛好家に親しまれ、99年にログハウス風の2階建て(延べ床面積332平方メートル)に全面改修した。2006年度に指定管理者制度が導入され、現在は22年度末までの契約で苫小牧観光協会が運営を担っている。営業期間は4月16日~11月15日。

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