全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

荘内日報社

鶴岡の食文化・郷土食の教科書 「おうち御膳」リニューアル あんかけ文化や在来作物コラムでより充実

 鶴岡市内の各家庭や地域で継承されている郷土食や伝統行事とともに守り続けられている行事食をまとめ、2010年に作成されたレシピ集「つるおか おうち御膳」の改訂版が発行された。レシピの一部を入れ替えたほか、あんかけ文化や在来作物などのコラムを載せて内容をより充実させ、「鶴岡の食文化・郷土食の教科書」をテーマにリニューアルした。

 「おうち御膳」の初版は鶴岡市が、市食生活改善推進協議会などの協力で発刊。鶴岡に限らず庄内各地、内陸地方、首都圏などから購入希望が寄せられるなど増刷を繰り返し、これまでに約2万5000部を販売。地元出身者が購入するケースも多く、自治体企画のレシピ集としては異例とも言えるロングセラーの人気を得ている。

 初版発行から10年以上経過し、この間に同市がユネスコ食文化創造都市に認定されたこともあり、改訂作業を進めていた。改訂版は鶴岡食文化創造都市推進協議会(会長・皆川治鶴岡市長)が、デザインを見直したり、旬の時季に合わせて食材を用意して調理するなどし、2年がかりで制作した。

 掲載レシピは141品。全国的に食べられている料理は除き、地域ならではの料理を選ぶなどした。新たに「浜のたたき汁」「簡単鯛(たい)めし」「西貝の味噌(みそ)汁」などを加えて浜の食文化の紹介に力を入れたほか、「月山筍(がっさんだけ)の味噌汁」「きゅうりの佃煮(つくだに)」、全国的に珍しいという「蒸し玉子」などを載せた。

 地元ならではの郷土食や食文化のコラムでは、山形大農学部の江頭宏昌教授や市内の料理人らが、多様な料理に使われる鶴岡のあんかけ文化、在来作物を使った郷土食、焼き畑とカブ、出羽三山の精進料理、黒川能と食事などをテーマに執筆。また旧市町村6地域の住民による「わが家のおうち御膳」の座談会として、各地域の独自の食文化や料理なども紹介している。改訂版はB5判、175ページ、4000部発行。1部1320円(税込み)で庄内地域の書店や産直施設などで販売、DEGAM(デガム)鶴岡のサイトでネット販売し、専用ウェブサイトでもレシピを公開している。

 発行を記念し、一般向けの料理講座を30日と8月24日、夏休み親子料理講座を8月4、5日に開く。いずれも受講料1000円で、定員14人(定員を超えた場合は抽選)。21日午後4時まで、同協議会のホームページなどで申し込みを受け付けている。問い合わせは同協議会=電0235(35)1185=へ。

食文化・郷土食の教科書をテーマにリニューアルして発行された「つるおか おうち御膳」の改訂版

関連記事

荘内日報社

鳥海ブルーライン開通

 鳥海山(標高2236メートル)の中腹を通り、遊佐町と秋田県にかほ市を結ぶ山岳観光道路「鳥海ブルーライン」(全長約35キロ)が26日、全線開通した。青空が広がる穏やかな天候の中、川崎、名古屋、富士山といっ...

GW陽気の幕開け おびひろ動物園夏季開園 親子連れ続々

 ゴールデンウイーク初日の27日、おびひろ動物園(稲葉利行園長)の夏季開園が始まった。この日の帯広市内は正午現在で25.9度の夏日を記録。快晴の下、帽子やサングラスを着用した多くの親子連れが桜...

宇部日報社

宇部空港利用者数、観光需要で回復傾向 コロナ前には及ばずも85万人【宇部】

 県は2023年度の山口宇部空港の利用状況をまとめた。国内定期便は前年度比24・4%増の85万7459人で、過去最多を記録したコロナ禍前の18年度の100万5481人には及ばないものの回復傾向...

長野日報社

上諏訪温泉の23年度宿泊客 コロナ前の8割まで回復 長野県

諏訪湖温泉旅館組合(長野県諏訪市)加盟14施設の2023年度の宿泊者数は延べ35万1478人となり、新型コロナ感染拡大前の8割程度まで回復したことが26日、同組合への取材で分かった。新型コロナ...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク