被災地のキャンプ村再開へ 復興の象徴に

7月1日に営業を再開する「百間山渓谷キャンプ村」=和歌山県田辺市熊野で
和歌山県田辺市熊野(いや)にある「百間山渓谷キャンプ村」は7月1日、営業を再開する。運営を担う地元団体の会長で区長でもある岡田克哉さん(63)は「たくさんの方に来てもらい、にぎわいが戻るといい」と期待している。
市町村合併前の旧大塔村が1978年に開設した施設。1万2540平方メートルの敷地に、バンガローやキャンプ区画などがある。地元の観光関連会社が運営していたが、2011年9月の紀伊半島大水害で地区が被災し、閉鎖していた。
施設の営業再開に際し、市は、電源付きのテント区画(13・5メートル×5メートル)6カ所やトイレを新設。感染症も踏まえた換気対策として、エアコンや空気清浄機をほとんどのバンガローに設けた。
新たに運営を担うのは、地区の住民や出身者でつくる「熊野ふるさと会」。25年3月末まで施設の指定管理者になる契約を市と結んでいる。
岡田さんは「高齢者の多い地区だが、キャンプ村を放っておくと廃れていくだけ。『いつ再開なの』とか『また行きたいよ』という声ももらっていた。災害からの復興の象徴になるよう取り組んでいきたい」と展望を語った。
市によると、閉鎖前の利用者は11年度1541人、10年度1718人、09年度2305人、08年度1970人。
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