休耕地でコロニーを形成し子育て中のツバメチドリ＝5日午後、市内ほ場

　6日は二十四節気の一つ「芒種」。稲や麦など穂の出る植物の種をまくころとされるが、沖縄では「小満」から「芒種」までを「小満芒種（スーマンボース）」と言われ、梅雨の時期に当たる。

　八重山地方では5月上旬ごろから湿った空気や梅雨前線の影響を受けやすい天候となったため、雨の日が多かった。

　石垣島地方気象台は3日、長雨と日照不足に関する気象情報第2号で降水量が多く日照時間の少ない状態が今後10日間程度続く見込みと発表したが、4日からは青空が広がった。

　5日は各地で気温が30度を超え、石垣市伊原間では午後0時34分に32・6度と最も暑い時期を上回り、今年最高を記録した。6日以降は曇りのち一時雨など曇りや雨の日が多い見込み。

　ツバメチドリが繁殖のために飛来する時期にもなっており、この日、市内のほ場ではコロニーを形成するツバメチドリの姿が確認された。数十ペアが子育て中で、親鳥が昆虫などの獲物を運んでくると、小さなヒナたちが一斉に駆け寄って餌をねだっていた。