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長野日報社

学生減の母校救え 吉田さんら八農通学ペンション改修 長野県

改修中のペンションを前にする吉田さん(中)と友人たち

八ケ岳中央農業実践大学校(長野県原村)専修科2年生で休学中の吉田周平さん(22)=大阪府出身=らが、4月にオープンする学生向けのペンションを改修している。同校が新年度から全寮制を廃止し、近隣ペンションからの通学制に移行するのに伴って開始。吉田さんは「多くの学生が実践大学校に来たくなるような、住みたくなるペンションをつくりたい」と張り切っている。

国の支援が受けられなくなったことで財政難に陥っている同校。「母校がなくなるのは嫌だ」と感じた吉田さんが入学者の増加につながるように―と企画した。寮の廃止理由は老朽化や学生の生活環境の向上で、同校は自宅から通えない学生に向けて近隣のペンション複数軒を確保する。このうちの1軒が吉田さんが改修するペンションだ。

吉田さんは昨年8月から休学し、同校の再建支援などを行う企業「八ケ岳高原テラス」(同村)の副社長として活動する。改修するペンションは同社運営の「ミートウィズ」(同村原山)の旧館で、同校から歩いて約15分の立地。1983年ごろに建てられ、昨年11月まで営業した。2階建てで6室あり、改修で1室増やす他、トイレやシャワーなどプライベート空間を確保できるよう変更する。工事は1月から業者に頼んで開始。吉田さんの友人3人も大阪府から同村に移住して、ペンキ塗りなど作業を手伝っている。

もともと野球少年で強豪校の岐阜県の大学に進学した吉田さん。1年間野球に打ち込んだが「野球で生きていく未来が見えない」と感じ、将来を探ってさまざまな事業に挑戦したが失敗。借金を背負い、アルバイトに明け暮れて返済。そこで、偶然下宿先のアパート前の家庭菜園に目が留まって農業と出合った。家庭菜園の手伝いから始めて畑を借り、野菜を育てる難しさを知ったという。本格的に農業を勉強したい―と大学を辞め、同大学校に入学した。

入学後は1学年上の卒業生に新規就農者がいなかったことから「若い人が農業をやらないと日本の未来が危ないのでは」と危機感を覚え、学校改革委員会を立ち上げるなど奮闘。SNS発信やセミナー開催なども行ってきた。

そんな中、財政難を知った。「何かできることはないか」と考え、定員に満たない現在の学生数を増やすことにつながれば―とペンション改修を始めた。吉田さんは「農業に出合って自分は変われた。大学校や原村のおかげ。恩返しがしたい」と話している。

改修費を募るクラウドファンディングも行っている。専用サイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」上で22日まで実施中。目標金額は2000万円で21日現在95人から計約166万円が寄せられている。支援額は5000円~で同校産のミニトマトを使ったトマトジュースや生トウモロコシなどを返礼する。

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