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こどもの国 カンムリワシの情報共有 オンラインで講演会

オンラインで講演会が開かれ、カンムリワシの危機について情報を共有した=19日午後、環境省国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター

 琉球弧の希少種を知ろう!「カンムリワシの危機・つながる石垣島と沖縄こどもの国オンライン講演会」(沖縄こどもの国主催)が19日午後、あった。講師らは、国指定特別天然記念物のカンムリワシが生きていくための環境と現状、救護状況、保全に向けた取り組みなどを紹介。動画配信を視聴した人たちはカンムリワシの未来について考えを深めた。

 催しは、カンムリワシを展示している沖縄こどもの国ほか、カンムリワシリサーチ・渡久山恵さん、たまよせ動物病院・土城勝彦獣医師、環境省石垣自然保護官事務所・山本以智人上席自然保護官、石垣市教育委員会文化財課・波照間督朗主任も講師として参加。

 こどもの国の金城輝雄獣医師は、生物が絶滅しないためにとっている戦略を解説。魚類のようにたくさん卵を産んで早く成長し生き延びる「R戦略」とは異なり、カンムリワシは少なく生み大切に育てることで生き延びる「K戦略」をとっているという。カンムリワシの仲間は東南アジアに20種以上生息しているが「石垣・西表の亜種はここだけにしか生息していない」と希少的な価値を評価。小さな島で限られた餌を無駄なく食べ子孫を残すために「1年に卵を1個だけ産み育てている」と述べた。

 環境省は、カンムリワシの生息に適している環境を「餌場の田んぼと住むための森林が隣接している場所」として、石垣島西部地区で個体数が多く確認されていることを挙げた。また、カンムリワシの交通事故件数が増加していることに危機感を示した。

 土城氏は、救護されるカンムリワシが冬場に多く、院内の収容施設が逼迫している現状を視聴者に説明、渡久山さんも同様にやいま村のリハビリ施設のオーバーフローを危惧した。

 こうした状況を踏まえ土城氏は、治療やリハビリのためカンムリワシを管理する施設が「不足している」とし、「島内に新しく建てるぐらいの気持ちでないと間に合わない」と窮状を訴えた。

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