日本語話せない外国人に対応 119番電話通訳サービス訓練
日本語の話せない外国人からの119番通報に対応するため、鶴岡市消防本部(大川治消防長)は9日、同市美咲町の同本部で、民間の電話通訳サービスを活用した救急対応訓練を行った。
電話通訳サービスを活用し、アレクシスさん(右)から症状を聞き取る救急隊員
訓練は昨年度に続き2回目。通訳サービスは、通報者と通信指令員、通訳者の三者間で通話する仕組みで、17言語に対応するNTT東日本のサービス。
この日は、外国人が目まいや咳の症状で歩けず通報したという想定。アメリカオハイオ州出身の市国際交流員、アレクシス・クランプさん(27)が傷病者役として同本部の災害対策室から英語で119番通報した。
通報を受けた通信指令課第1係の林正光主任は、通訳センターに電話を転送。通訳者を介して▽名前▽住所▽症状―などを聞き取り、救急隊を出動させた。
現場へ到着した救急隊は、再度通訳センターに連絡を取り、アレクシスさんと交互に通訳者と会話。症状や搬送先の病院などを正確に伝え、担架で移動させるまでの一連を実践した。
アレクシスさんは「こんなサービスがあるなんて知らなかった。音声が聞き取りづらいなどの課題はあるが、思っていたよりもうまくできた」、通信指令課の五十嵐康夫課長は「庄内地域に住む外国人の方が安心して通報できるように、今後も定期的に訓練を行っていきたい」と話した。
関連記事
町制施行70周年で アイヌ民族ゆかりの物語をアニメに 白老
白老町の町制施行70周年記念事業の一環で、アイヌ民族ゆかりの物語3作品がアニメーションにされ、今秋、BSテレビの番組で全国放送される。事業を進めるのは「白老ふるさと昔話制作事業」実行委員会。実行委...
初の内航定期コンテナ航路 酒田港 10日開設 週1便 国内3港と結ぶ 地域経済の活..
酒田港(酒田市)と国内3港を結ぶ内航定期コンテナ航路が10日(金)に開設される。酒田港は現在、韓国、中国を結ぶ外航の定期コンテナ船が週2便運航しているが、内航の定期コンテナ航路は初めて。博多(福岡市...
「ひでちゃん」古希も挑戦 昼も営業開始 北の屋台経て20年 足寄
足寄町内の飲食店「北の大地 ひでちゃん」(南2、阿部ひで子店主)が4月27日、これまでの夕方以降の営業に加え、ランチ営業も始めた。足寄産の馬肉を使った名物「大トロ馬肉のうまか丼」のほか、ラワンブ...
西洋野菜30種栽培へ 8日「畑開き」仲間募る
茅野市の農業に従事する女性らでつくる団体の会長を務める有浦順子さん(68)=同市豊平=が今年度、新たな生産者団体を立ち上げ、付加価値の高い野菜の栽培提案や買い取り販売を行う市地域おこし協力隊の古田...