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北羽新報社

能代市の桧山城発掘調査 掘立柱建物跡を確認

2軒分の掘立柱建物跡が見つかった桧山城の本丸

 能代市桧山の国史跡・桧山城(桧山安東氏城館跡)で、市教育委員会の第6次発掘調査が行われている。桧山城の本丸から2軒分の掘立柱建物跡が見つかったほか、古寺では仏教で使われる梵字が刻まれた石碑が発掘された。石碑は宗教的な場所であったことを示す初めての遺構。調査期間は10月中旬まで。

 桧山城跡は中世に県北部一帯で勢力を誇り、後に戦国大名に発展して北海道南地方も支配したとされる桧山安東氏の居城跡地で、安東忠李が明応4(1495)年に完成させた。馬蹄形の尾根全体を天然の要塞(ようさい)とした山城で、100年以上使われていたとされる。近世の郭に見られる天守閣や石垣はないが、曲輪や堀切などの遺構が随所にある。
 発掘調査は桧山城跡の環境整備を進める上で不明点の多い城跡の建造時期、構造、性質などを解明するため平成28年度に開始し6年目。同年度に策定した史跡檜山安東氏城館跡環境整備計画に基づき進めている。
 今年度は本丸の約60平方㍍で調査。建物の有無や規模を優先して調べたところ、2軒分の掘立柱建物跡が確認された。
 1軒は1・8㍍間隔で柱とみられる遺構が複数見つかった。母屋として使われていた可能性がある。もう1軒は約2㍍間隔の柱穴が幾つも並んでいた。柱の穴とみられる遺構が並んでいることから建物が建っていたと推察。昨年度調査で見つかった西側の柱穴跡群周辺に調査区を設定した。
 本丸から下った古寺では、宗教的な場所であったことを示す初めての遺物として、古代インドで誕生し仏教とともにアジアに広まった梵字が刻まれた石碑が見つかった。祭祀(さいし)的な性質を示すもので、五輪の「空風火水地(くうふうかすいち)」のうち、「空風火」の3文字が検出された。欠けた石碑の下の部分に「水地」の2文字が刻まれているとみられる。
 また古寺の南西にある本丸から2段下の曲輪では、造成された面と浅い落ち込みがあり、生活の痕跡を示す陶磁器などのまとまった遺物が見つかった。

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