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長野日報社

「永明中学校校庭遺跡」から大型の竪穴住居跡 長野県茅野市

発掘調査で見つかった諏訪地方では比較的大きい弥生時代後期の住居跡=茅野市塚原の「永明中学校校庭遺跡」

茅野市教育委員会は20日、同市塚原の永明小中学校の建て替え事業に伴う「永明中学校校庭遺跡」発掘調査で、諏訪地方では建築規模が比較的大きい弥生時代後期(3世紀ごろ)の竪穴住居跡が複数見つかったと発表した。大きな住居跡は佐久地方に多いといい、市教委は同遺跡と佐久地方との関連性も注目されるとしている。

また、住居跡近くには幅3~4メートルの川があったことも判明した。川岸付近からは多数の土器片がまとまって出土。中には祭祀などに使われたともされる、皿状の器に台が付く「高坏」もほぼ完全な形で発掘され、この場所が土器の捨て場になっていたか、祭祀のために意図的に高杯を置いたのか興味深いという。

発掘調査は今年4月から広さ約5800平方メートルを対象に実施。このうち、ほぼ3分の2で本格調査が終了したことから遺跡を公開し中間報告した。

市教委によると、これまでに住居跡は10軒前後確認した。大きな住居跡は楕円形をしており、長い方の直径は9~10メートルほどある。柱穴の形状などから、住居の柱は金属の道具で丸太を加工し板状にした柱で、住居上部の棟を両側で支える柱を用いた住居もあったと考察した。

住居内には、割った土器下部を土に埋め、その土器の中で火をたく「埋甕炉」も見つかっている。

市内で弥生時代後期の遺跡を広範囲にわたって行うのは初めて。市教委文化財課の堀川洸太朗さん(26)は「弥生時代のムラの姿が明らかになってきた」と成果を説明。調理器具として使われたともいわれる埋甕炉周辺の土を保管、弥生人が何を食べていたか調べる材料にもしていけたら―としている。

市教委は、当初予定していた一般向け現地見学会をコロナ禍のため中止。9月ごろには市のホームページなどで発掘調査の様子を公開する予定だという。

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