大相撲九州場所に最高の稲 土俵作りに向け稲刈り

大相撲の土俵の俵に使う「白毛餅米」を手で刈って収穫する農家や保存会関係者
伝統的なわら細工を継承する長野県飯島町の「南信州米俵保存会」は20日、11月の大相撲九州場所で2年目を迎える土俵作りに向けて、伊那谷に古くから伝わる「白毛餅米」の稲刈りを駒ケ根市南割の水田で行った。乾燥させた稲わらは俵に加工し、年6場所ある本場所の土俵に使用。保存会や栽培農家は「倒れもなく真っすぐで最高の稲。いいわらで土俵ができる」とさらなる手応えをつかんでいる。
保存会は本場所のほか、巡業や相撲部屋にも土俵の俵を昨年秋から納入を開始。普通の稲よりも丈が長く、しなやかな白毛餅米の稲わらは大相撲関係者らからも「色が美しく、太くてしっかりとしている」と好評だ。
当初から、わらの確保が課題となっていたが、栽培する上伊那農民組合(南箕輪村)と農事組合法人田原(伊那市)の協力で今季は昨季よりも多い1・5ヘクタール分の確保を見込む。
この日の収穫は、上伊那農民組合の竹上一彦代表(70)の水田で行った。本場所用のため、10アールをすべて手刈り。出来るだけ丈が長く取れるように気を配りながら、生産農家や保存会のわら細工職人ら20人ほどで作業した。来月5日ころから俵の製作に入り、11月10日からの九州場所に間に合わせる。
「今まで相撲には縁がなかったが、テレビ中継ではまず土俵に目に行くようになった。本当に誇りに思う」と竹上さん。保存会代表社員の酒井裕司さん(44)は「土俵の注文も増えてきている。わらの量がぎりぎりで苦労してきたが、皆さんの力添えで今季は在庫も持てそう」と笑顔で話した。
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