クジラ骨の鳥居 老朽化で建て替え

建て替えられたクジラの骨の鳥居(19日、太地町で)
和歌山県の太地町漁協(脊古輝人組合長)は、同町太地の恵比須神社にあるクジラ骨の鳥居を建て替えた。以前の鳥居が老朽化していたためで、19日に関係者が神事をして完成を祝った。
クジラ骨の鳥居は、江戸時代の浮世草子「日本永代蔵」(井原西鶴作)に「泰地という里」の「鯨恵比須の宮」には高さが三丈(約9メートル)もあるクジラの胴骨でできた鳥居があると書かれていることに発想を得て、太地魚商組合が1985年、クジラのあご骨で鳥居を造ったのが始まり。96年に老朽化に伴って建て替えており、今回で3代目。高さは約3メートルで、町立くじらの博物館が所蔵していたイワシクジラのあご骨を繊維強化プラスチック(FRP)で覆い、特殊な塗料を塗るなどして造った。
この日の神事には、脊古組合長や三軒一高町長らが参列。背古組合長は「太地ならではの鳥居。商業捕鯨が再開されるが、太地の文化を守るためにも一生懸命頑張りたい」と話した。
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