川添茶の収穫始まる

新芽を摘んでいく生産農家の作業員(20日、白浜町市鹿野で)
和歌山県白浜町市鹿野で20日、特産「川添茶」の収穫が始まった。前年より10日ほど、例年より2、3日早い収穫という。一番茶は5月上旬まで、6月中旬から下旬にかけては二番茶の収穫となる。 市鹿野地区は雨が多く朝霧が立ち込める地形であり、昼夜の気温差が大きいことから、良質な茶葉の栽培に適している。 この日、28アールの茶畑で栽培している小山富也さん(81)は朝早くから、家族や親族ら5人で手摘み作業をした。新芽を上に引っ張り上げるように摘み、腰にくくり付けた籠に入れていった。 小山さんは「今年は芽が急成長した。まずまずの出来で、量も例年並み。摘み方一つで品質も違ってくる」と話した。 現在、この地区では8戸の生産農家が「ヤブキタ」という品種を中心に栽培している。昨年の収穫は生葉で18・2トンだった。高齢化や後継者不足で生産農家は減少しつつあり、今年は例年より収穫量は減るとみられる。 新茶は市鹿野にあるJA紀南の製茶工場で加工され、静岡県の工場などへ荒茶として出荷したり、上級煎茶として地元で販売したりする。JA紀南では5月中旬ごろから新茶の販売を予定している。
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