“真心弁当”高齢者宅へ 加茂水産高ボランティア 30年余続く伝統行事
鶴岡市の加茂水産高校(齋藤祐一校長)海洋資源科の3年生が17日、自分たちで作った“真心弁当”を学校近くに住む一人暮らしの高齢者宅に配った。
真心込めて作った料理を盛り付ける加茂水産高の生徒たち
「配食ボランティア」の一つとして、30年以上前から続けている。今年は食品系の生徒3人が参加。鶴岡市内で食育と食農活動を行っている「サスティナ鶴岡」の齋藤翔太代表のアドバイスを受けて生徒自らメニューを考えた。
弁当のメニューはカナガシラのさつま揚げ、ホウレンソウとツナの和え物、雪若丸のひじきご飯など6品。この日は学校の調理室に生徒とサスティナ鶴岡のメンバー4人が集まり、お年寄りが食べやすく栄養価の高い献立を作った。“真心弁当”は全部で30個。加茂地区の高齢者宅を一軒ずつ訪ね「ぜひ食べてください」とお年寄りに手渡した。
庄司新翔(にいと)さん(18)は「シラスやひじきなどカルシウム豊富な食材をレシピに盛り込んだ。カナガシラの骨もミキサーで砕いて、さつま揚げに入れた。心を込めた手作り弁当をおいしく食べてもらえたらうれしい」と話した。
齋藤代表は「お年寄りが飲みこみやすいようさつま揚げにあんをかけたり、和え物に『もって菊』を添えて季節感を出すようアドバイスしてみた。高校生の真心がお弁当と一緒に届くことを願いたい」と語った。
30個作った“真心弁当”
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