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体感し伝える場に 自然観察の森、リニューアル 龍郷町 きょうから一般開放

「奄美自然観察の森」リニューアルオープンを祝う式典を前に行われたテープカット=8日、鹿児島県龍郷町

 鹿児島県龍郷町が2017年度から進めていた長雲峠の「奄美自然観察の森」再整備事業がこのほど完了し、8日、現地でリニューアルオープンを祝う式典が行われた。中核施設の管理棟「森の館」を移転新築し、園内は老朽化した遊歩道や展望デッキを改修。名称には新たに「奄美群島国立公園ビジターセンター」と冠した。奄美の自然を体感し、伝える場としての活用が期待される。9日から一般開放する。

 奄美自然観察の森は当初「町民の森」として整備された後、1996年に改称。亜熱帯照葉樹林が中心となって広がる森一帯は、奄美群島国立公園(2017年指定)に含まれている。公園敷地面積は約4万7000平方メートルで、野鳥観察の名所や龍郷湾を見渡す景勝地として親しまれ、町内外の人が自然体験に利用する。

 再整備には奄美群島振興交付金の補助も活用し、町企画観光課によると総事業費は約5億580万円(うち国県補助金約3億9450万円)。新築した森の館は室内展示が充実し、無線LANやWi―Fiを完備。園内でも野鳥観察小屋2カ所や駐車場トイレを新築したほか、持参したスマートフォンなどで動植物の情報を得られるシステムを導入した。

 式典は森の館前であり、環境省や県、奄美大島5市町村の首長ら関係者約50人が出席した。開式を前に龍南中学校吹奏楽部が龍郷町PRソング「Go!Go!たつGo!」など2曲を演奏。関係機関の代表者5人でテープカットを行った。

 竹田泰典町長は「奄美大島の自然を未来に伝え、訪れる人に愛される施設になれば」と期待。奄美群島国立公園管理事務所の阿部愼太郎所長は「主要エリアの一つで昼行性の生物観察に最適な森。効果的な利用が望まれる」と述べた。

 式典後、一部の出席者は森の館の展示室や園内を見学。園職員による案内の下、新たに整備された「アコウの木観察路」(木道)や水場近くの野鳥観察小屋などを巡り、奄美ならではの自然環境や景観を楽しんだ。

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