親子ふれあい学級参加親子らが見守る中で点火されたのろし台=宮田村宮田高原
戦国時代の武将、武田信玄が情報伝達に用いたとされるのろしを再現する2022年度武田信玄狼煙リレー(武田信玄狼煙会主催)が27日、各地で行われた。長野県下伊那郡根羽村杣路峠を起点に、塩尻市長畝の高山城址まで15市町村、25カ所でのろしがリレーされた。
昨年は武田信玄生誕500年を記念し、下伊那郡根羽村杣路峠から甲府市躑躅ケ崎館まで連続してのろしをつないだが、今回は「関係地域の交流やつながり」を重視。南信州~上伊那(塩尻市)、諏訪、富士見高原リゾート~甲府市の3回に分けての実施を計画した。
同会事務局長を務める下伊那郡喬木村公民館の市瀬徹館長によると、「南信州~上伊那」は午前10時に根羽村杣路峠から開始。同郡松川町や中川村陣馬形、宮田村宮田高原などをつなぎ、午前11時すぎには塩尻市高山城址に到達したという。
宮田高原では、標高1650メートルの頂上にのろし台を設置。曇天で陣馬形山ののろしを目視できなかったが、予定時刻の午前10時30分ごろ、村公民館の親子ふれあい学級参加者らが見守る中で点火した。
学級生を代表して点火した子ども(4)=宮田村南割=は「火をつけるのは楽しかった。どんどん燃えて面白かった」と感想。宮田地区実行委員の本田留美さんは「のろしという言葉自体も知られていない時代だけに、若い家族が実際に見る機会があってよかった。できれば青空の下がよかった」と話していた。
狼煙リレーは10月29日に富士見高原リゾート~甲府市で実施。諏訪地域は未定。
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