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祖父の故郷で講演「感慨深い」 西郷菊次郎の孫・隆文さん、龍郷町

西郷菊次郎について語った孫で陶芸家の西郷隆文さん=10日、鹿児島県龍郷町体育文化センターりゅうゆう館

 龍郷町(鹿児島県奄美大島)の名誉町民、西郷菊次郎の孫で陶芸家の西郷隆文さん(74)=日置市=による講演会「祖父 菊次郎を語る」が10日、町体育文化センターりゅうゆう館であった。隆文さんは17日まで、陶芸品などの個展を町生涯学習センターりゅうがく館で開催中。菊次郎生誕の地(龍郷町)での個展、講演について「感慨深い。菊次郎とその両親の隆盛、愛加那も喜んでいるのではないか」と語った。

 講演会、個展ともに日置市の西郷企画営業部主催。隆文さんは作陶50年の名工で、黄綬褒章や鹿児島県民表彰など数々の受賞(章)歴を誇る。菊次郎ゆかりの地での個展開催にも取り組んでおり、今回、初めて龍郷町に陶芸品を持ち込むとともに、講演会を開いた。

 菊次郎は1861年に生まれ、10代で隆盛らと西南戦争(77年)に参戦した。海外留学で培った語学力を買われ、20代からは外交官として活躍。30代で日本統治下(当時)の台湾・宜蘭(ぎらん)庁長を務め、帰国後も40代で京都市長などを歴任した。

 菊次郎が宜蘭庁長として地域課題解決に奔走したことを挙げ「統治下でも住民目線を大事にしていた」と隆文さん。京都市長時代にも重要なインフラ整備を完遂したとして、没後90年の2018年に同市から特別感謝状が贈られ、隆文さんが代理で受け取った。

 隆文さんは「将来を見据えた働きぶりは高く評価されていた。各地で記録が残り、実際に菊次郎への感謝を口にする人も多い」と誇らしげ。さらに「陶芸は菊次郎の趣味でもあったらしい。私の作陶人生につながり、重なる部分もあるのかもしれない」と語った。

 講演会には龍郷町内外から約100人が訪れた。個展は各日午前10時~午後5時に開催している。入場無料。問い合わせは電話0997(69)4532龍郷町教育委員会へ。

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