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長野日報社

公式ツイッターでクイズ企画 長野県富士見町の井戸尻考古館

1問目で出題した「水煙渦巻文深鉢」。学芸員は「この3点のうち1点が実物。分かりますか?」=休館中の富士見町井戸尻考古館で

 長野県富士見町池袋の井戸尻考古館が、新型コロナ対策に伴う臨時休館(21日まで予定)を機に公式ツイッターアカウントの運用を開始し、所蔵する縄文土器の実物、複製、模造品の中から実物を当てるクイズ企画「井戸尻からの挑戦状」を行っている。第1弾は同館を代表する土器の一つで、県宝に指定される水煙渦巻文深鉢のクイズを出題。フォロワー数もじわりと伸びている。

 同館を含む町内の社会教育施設は、まん延防止等重点措置の適用を受けて1月27日から休館している。公式アカウントは同日に運用開始。館内見学ができない中、縄文ファンと心をつなぎ、来訪したことのない人にも井戸尻の魅力を伝えようと、学芸員の平澤愛里さんが企画した。

 水煙渦巻文深鉢は、町内の曽利遺跡から出土した縄文中期中葉(約4900年前)の土器。郵便はがきの料額印面の絵柄に採用されたこともある。2006年に制作した樹脂製のレプリカ(複製)、土器づくりの達人・小林まり子さん=同町烏帽子=が手作りした作品があり、実物を含む3枚の写真を投稿してクイズを出題した。

 「難易度を高めたい」(平澤さん)と、同じ構図・ライティングで3点の写真を改めて撮影するこだわりよう。正答率は高かったが「現代人の作品もめちゃくちゃ上手」との声が寄せられた。国重要文化財指定のタイミングでレプリカ2体を作った土偶「始祖女神像」や、優れた造形を持つ「神像筒形土器」の問題も検討中で、「次は負けませんよ」と同館。新たな挑戦者が増えることも望んでいる。

 休館中は「1日1投稿」を心掛ける。再開後はペースこそ落ちそうなものの、「縄文ファンから子どもまで、誰もが楽しめる情報を発信したい」と平澤さん。小松隆史館長や先輩学芸員、自身の”推し土器”や、同館併設の町歴史民俗資料館の民具なども紹介していくつもりだ。

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