オープンしたゲレンデで滑走するスキーヤーら=車山高原スカイパークスキー場
長野県諏訪地方スキー場のトップを切って、茅野市の車山高原スカイパークスキー場、白樺湖ロイヤルヒル、富士見町の富士見パノラマリゾートが11日、今季の営業を始めた。県内外から訪れたスキーヤーやスノーボーダーが初滑りを楽しんだ。
■車山高原スカイパーク
車山高原スカイパークスキー場ではこの日、コロナ前とほぼ同程度の約500人が来場。マスク姿のスキーヤーも目立った。昨季はコロナ禍の影響で予定より10日ほど遅れて営業を開始したが、今季は感染対策の徹底を継続し、例年と同時期のオープン。オープン前には降雪もあり、スキー場責任者の吉池仁史さん(57)によると「6、7年ぶりに一面真っ白」の好条件でスタートした。
友人や4歳の息子と訪れた林ベラさん=東京=は「感激。暖かいけど雪質もいい感じ」と笑顔。「今年は息子がスキーデビューする予定なので、できる限り通いたい」と話していた。
現時点で予約状況は順調。昨季はスキー教室や修学旅行などの団体客がすべてキャンセルとなったが、ほぼ例年通りまでに回復。新規の修学旅行もあるという。
白樺湖ロイヤルヒルも例年並みのまずまずの出だし。一部で団体予約のキャンセルが見られ、今後の見通しは感染状況に左右されそうだ。
■富士見パノラマリゾート
富士見町の富士見パノラマリゾートは、ゴンドラ山頂駅から中腹までの全長1キロの初中級コースがオープン。県内外から大勢のスキーヤーやスノーボーダーが訪れ、雄大な八ケ岳の景色を眺めながら初滑りを楽しんだ。雪づくりを進め、年末には全体の約8割を滑走可能にしたいという。
ゴンドラ1基当たりの乗車人数を減らすなど感染症対策を万全にして営業する。「油断はできないが、新型コロナが落ち着き、バスツアーや団体予約も入ってきている」と担当者。中央道からのアクセスの良さが売りの一つで、中部横断道の全線開通で静岡方面からの来場者増を期待。来年2月の北京冬季五輪も「追い風になり得る」とする。
初日は先着350人へのプレゼントを用意した。横浜市からマイカーで訪れた30代の女性2人は「2時間ちょっとで来られる近さと八ケ岳の景色が魅力」と語り、スノボの初滑りを満喫していた。
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