ハーリー体験向け講話 来月8日に実施予定 八島小学校
ハーリー体験学習の歴史などを説明する吉濱剛さん=10日午後、八島小学校
八島小学校(仲地秀将校長・238人)は10日午後、同校の恒例行事となっている「ハーリー体験学習」について理解を深める講話を開き、同校第9代校長を務めた吉濱剛さん=新栄町こども園園長=からこれまでの歩みや伝統行事の重要性を学んだ。
同校は毎年10月に登野城漁港でハーリー体験学習を行っており、ことしも同8日に予定している。体験を前にハーリーについて理解を深め、意欲を高めることを目的に講話が開かれ、6年生41人が参加した。
吉濱さんの校長時代には創立20周年(2013年)を記念した「海の運動会」を実施。毎年運動会で披露している「エーク踊り」の創作や、現在学校のシンボルとなっているサバニ「夢翼号」を東一組から寄贈を受けるなど、同学習に深く関わってきた。
吉濱さんは講話の中で八重山の海人のルーツや旧暦5月4日のユッカヌヒーの流れを説明。「海人にとってハーリーは名誉をかけたヌチカジリ(一生懸命)の戦い。ニライカナイへの幸福の願いや豊漁、航海安全を願いながらこいでいる」と話し、「ハーリー体験は地域の海人の方々と学校が協力しこれまで受け継がれてきた。だからこそ皆さんもうんと楽しんでほしい」と期待した。
また「ローカルイズグローバル」の言葉を紹介し、「地域の文化こそ世界に通用する。ハーリー体験では一人一人が海人の気持ちになってエークをこぎ出そう」と呼び掛けた。
父親が漁業者だという砂川南美さん(11)は「海人たちは命懸けでハーリーをしているんだなと感じた。尊敬するしかっこいい」と話し、「私たちも一生懸命ハーリー体験に取り組みたい」と目標を語った。
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