鳥居強右衛門の冥福祈る 新城の新昌寺で450回忌法要
長篠・設楽原の戦い(1575年)で長篠城を守ろうと 奔走した足軽鳥居強右衛門(とりいすねえもん)の450回忌法要が21日、新城市有海の新昌寺で営まれた。
境内に墓がある。有海地区の住民が 1 7 6 3(宝暦13)年9月に建立した。1903年に鳥居閣が整備され、20年に墓が拡張された。毎年4月に地元有海区による「鳥居祭」が続く。
50年ごとに営まれる回忌法要。この日午前10時半、墓前で岡村将志住職が読経する中、参列者が焼香した。

しめやかに営まれた450回忌法要=新城市有海の新昌寺で
岡村住職は、昨年6月4日に大河ドラマ「どうする家康」で強右衛門が取り上げられ、翌日から大勢が墓参りに訪れたことを報告。「来年は合戦から450年の節目。戦いでは有名、無名の武将が討ち死にした。各所で手を合わせて悼んでほしい」と語った。
5月5日にある合戦行列で強右衛門役を務める市内の垣内田智子さんも参列した。「きちんと役を務められるよう手を合わせました」と話した。
強右衛門は長篠城主奥平貞昌の家臣。城が武田軍に包囲された夜、岡崎にいる家康に援軍を求めるため城を抜け出した。翌日に城へ戻ろうとした際に捕らえられ、武田勝頼から長篠城に向けて援軍は来ないと伝えれば助命すると言われ、応じるふりをしたものの「援軍は来るぞ」と叫んだため、はりつけにされた。
亡きがらは胴体が新昌寺に、頭部が作手鴨ケ谷の甘泉寺に埋葬されたと伝わる。
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