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釧路新聞社

キタサンショウウオの環境DNA検出に成功【釧路】

キタサンショウウオの生態や研究結果の今後について語る照井さん

 釧路市のNPO法人環境把握推進ネットワーク─PEG代表の照井滋晴さんや神戸大学大学院の源利文准教授らの研究グループが、釧路湿原の水から絶滅危惧種キタサンショウウオの環境DNA検出に成功した。

 研究成果は国際科学誌「PeerJ」にも掲載されており、湿原内での調査精度向上や他生物の保全などが期待される。研究メンバーは、同大学院生の竹下大輝さんや民間企業のパシフィックコンサルタンツの社員ら6人。川や海の水に溶け出した生物の体組織やふんなどからDNAの断片(環境DNA)を検出する調査研究で、キタサンショウウオを対象に2017年から釧路湿原で行ってきた。

 キタサンショウウオは環境省のレッドリストに登録されており、主な生息地は釧路湿原だが、上士幌町や国後島でも発見例があるという。照井さんは「鳴かない、飛ばない、おとなしいので非常に見つけづらい。加えて、湿原の乾燥化などによって生息できる環境が減ってきている」と語る。

 今回の研究では、キタサンショウウオを卵のう、幼生体、成体の発達段階別に飼育した水槽の水から、環境DNAの検出に成功。さらに、釧路湿原で採取した水からも環境DNAの検出に成功したほか、採水地点から7~10㍍以内で卵のうが発見されるなど、生息域や繁殖地の調査に活用できることが証明された。

 研究グループでは、他の生物にも応用が可能としており、環境アセスメントの調査能力向上などにも期待が寄せられている。照井さんは「この技術を応用すれば、他地域でもキタサンショウウオを発見できるかもしれない」と話していた。

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