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是枝監督と濱口監督”秘話”交え舞台トーク 蓼科高原映画祭が閉幕 長野県茅野市

映画「怪物」上映後にゲストトークを行う是枝裕和監督(中央)と俳優の柊木陽太さん(右から2人目)、伴瀬萌プロデューサー(右)ら=茅野市民館

 長野県茅野市内で7日間にわたって開催された第27回小津安二郎記念・蓼科高原映画祭(同実行委員会主催)は29日、県内でロケが行われた3作品を含む7作品を茅野市民館と新星劇場で上映し、閉幕した。このうち世界中から脚光を浴びる是枝裕和監督の「怪物」と、濱口竜介監督の「悪は存在しない」の上映後には監督らを迎えたゲストトークもあり、大勢の映画ファンが作品鑑賞とともに楽しんだ。

 茅野市民館で上映された「怪物」には220人余りが来場。ゲストトークには、是枝監督と俳優の柊木陽太さん、伴瀬萌プロデューサーを迎え、諏訪圏フィルムコミッション(FC)の宮坂洋介さんらがコーディネーターを務めた。

 「怪物」の撮影は2022年、諏訪地方に3カ月滞在して行われた。昨年5月のカンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞。現地の公式上映に臨んだ3人は、スタンディングオベーションに感動したことなどを紹介した。

 撮影秘話で柊木さんは、虫が苦手だったことや、主題歌になる諏訪湖の歌を作ろうとしたことを告白。是枝監督は「コロナ禍でみんなが集まることはできなかったが地元の方は親切で楽しい現場だった。映画祭で茅野に来るのは10年ぶりだが寒天ゼリーのおもてなしは変わらず温かかった」などと話していた。

 新星劇場で上映された「悪は存在しない」には満席の180人が来場。映画は富士見町と原村を主要ロケとして撮影され、昨年のベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した。こちらのトークのコーディネーターも同FCの宮坂さんが務め、長回しで進める独特の撮影法や、イタリア式本読み、地元でのロケの思い出などについて語った。

 小津映画については「見るたびに深い驚きと戸惑い、感動を覚え、単なる生活を越えた宇宙的なものを感じる」とし「自分たちが生きているというこの世のことわりを描いている感覚がある」とし、「目線がつながっていない、と言われるが、恐らく他の小津作品とつながるのだと思う」と指摘。まねしようがないが、身の回りの小さな感覚は果てしない物とつながっていることを大事にしたい。映画祭でも上映し続けてほしい」と話していた。

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