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国重文の聖堂改修、たてもの博で特別公開 豊橋ハリストス正教会

 「豊橋ハリストス正教会」(豊橋市八町通3)は国重要文化財「聖使徒福音者馬太聖堂(せいしとふくいんしゃまとふぇいせいどう)」の改修工事を終え、近く一般公開することにした。完成式に相当する「成聖式」に先駆け、12月1日の「あいちたてもの博覧会」で内部を見学できる。

修復を終えた豊橋ハリスト正教会=豊橋市八町通3で(提供)

 1913年完成した聖堂はビザンチン様式の木造平屋建てで、玄関上にある3層八角形の鐘楼がシンボルだ。鐘は戦時中の金属供出でなくなったが小ぶりなものを代用している。

 切り石積みの基礎、白しっくいの内壁のほか銅板の屋根が特徴。過去の大地震にも耐え抜いたが老朽化が進み、2018年の台風24号では屋根の一部が落下したり、内壁がひび割れたりした。

修復工事前の教会聖堂(2021年1月)

 国や県、市の補助で保存修復事業が21年1月から始まり、約3年半で総額2億1100万円を投じた。

 保存改修では解体を進める中で、外壁のペンキの色合いを確認し、出入り口の木目塗りとともに完成当時を再現するよう努めた。内部のイコン(聖画像)やシャンデリアなども汚れを落とした。耐震強化として基礎にコンクリートを打ち、内壁を化粧して筋交いの補強を見えなくして文化財としての見栄えも整えた。

シャンデリアもきれいになった(提供)

 修復直前には銅板の劣化で緑だった屋根も、ふき替えによって銅本来の茶色に戻った。市文化財センターの岩原剛センター長によると「ふき替えた屋根の銅板も少しずつなじんできた。徐々に緑へ変色するので、今後4年ほど完成当時の色合いを楽しめる」という。

 教会では来年5月11日の式典後から一般の見学にも応じる。これに先駆けて12月の博覧会で特別公開する。申し込みや問い合わせは事務局(052・242・3262)へ。

耐震補強にも工夫を凝らした内装工事(同)

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